女性に贈って失敗したというアイテムは?

 逆に、女性上司・同僚・部下に贈った送別会プレゼントで、「失敗した!」「周囲からブーイングを受けた」ケースについても聞いてみました。

実用性がないもの、置き場に困るものは避けたい

女性の上司に似顔絵を贈りました。額に入った大きめのものです。写真を見せて絵師さんに描いてもらったため、「私はこんな顔?」「どうしたらいいの」と苦笑いに終わりました。(27歳、看護師/薬剤師/医師など医療・介護関連)

女性の同僚に、男性社員が企画して、インパクト重視のビッグな寄せ書きを贈りました。男性陣はすごい、豪華、と騒いでいたけれど、本人と女性陣は「うわ~……」な空気。折りたためるタイプにしていたけれど、それでも持ち帰るのが大変そうです。冗談半分に「会場でもう読んだから捨てていい?」と言っていました。家でも置き場に困りそう。(33歳、商社・卸・流通・小売、一般事務)

お風呂に浮かべる電子アロマポット。自分がもらったけど使っていません。(26歳、公務員、広報)

女性の心は複雑

30代後半で結婚し、寿退社した年上の同僚に、みんなで2万円ほどのホームエステをプレゼントしました。プレゼントした側としては「結婚後も奇麗でいてね!」という思いでした。ところが職場では飛び抜けて(7~8歳)年上、しかも年下の旦那さんと結婚した同僚にとっては、「こういうものを使って若さを保って」と、嫌みにとられてしまったようです。微妙な空気になってしまいました。(30歳、公務員、マーケティング)

女性の場合は、年齢が分かるようなものは避けたほうがよいと思います。(34歳、建設・不動産、人事)

ささやかすぎるものはあげないほうがマシ!?

女性の先輩に、1500円ほどの小さな花束を渡してしまいました。(30歳、看護師/薬剤師/医師など医療・介護関連)

参加者が各自でプレゼントを用意しないといけないと思い込み、ミニブーケを持っていきました。ところが誰もプレゼントを持ってきておらず、「気を使い過ぎる人」になってしまいました。また、その時のお花屋さんの品ぞろえが少なく予算もあまりなかったため、華やかなブーケを買えなかったことで、一層微妙に。(41歳、サービス、翻訳)

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 「これまでありがとう」「これからも元気で」の気持ちを込めたプレゼント。プレゼントを媒介に、贈るほうも受け取るほうも、お互いに気持ちよく感謝の心を伝え合えるといいですね。なお、「基本的に高価な物のやりとりはしない」という決まりのある職場もあるようです。みんなで贈り物をしようとする際は、念のため上司に確認しておくとよいかもしれません。

文/越智理奈 写真/PIXTA