本当に大切な人やもの以外は“断捨離”

 本当に大切な人や時間に気づいただけでなく、それ以外には執着しないようになったという人も。

付き合いで続けている関係や、惰性で続けていることに時間を割くのではなく、本当に大切な人や物事に時間を使っていこうと思いました。(28歳)

以前は何でももったいないと思い、クーポンやノート、手紙、着られない服などいろいろため込んでいました。震災で一気に失いましたが、何の感情もなく、「愛着ないものって必要ないんだ」と気づきました。今では必要最小限のもので生活しています。探し物が見つけやすいし、掃除も楽です。(30歳)

結婚/離婚/転職した

 3.11をきっかけに、結婚観や仕事観が変わった人も。「震災婚」や「震災離婚」という言葉も生まれました。

放射能問題から食に関する関心が高まりました。意見の相違で離婚しました。(34歳)

東北で被災して、自分の人生のあり方について考え直しました。根無し草を自認していた私ですが、去年結婚しました。これから東北の復興のために、幸せに生きていきたいと思います。(32歳)

職場を自宅の近くにしました。(34歳)

震災をきっかけに、世の中を良くするような仕事をしたいと思うようになりました。震災から2年後、大手IT企業からサステナブルな事業に取り組むベンチャー企業に転職しました。(29歳)

コンビニ、スーパーから食品がなくなり孤独に感じていたときに、子供のころ食べたお菓子を見つけました。改めて食べるととてもおいしく、それがきっかけでその会社に転職。今、楽しく仕事をしています!(年齢不明)