(4)社内のコミュニケーション力やアピール力を磨く

 どんな仕事も、基本的には一人ではできないもの。同僚や上司との付き合い方が、仕事の進捗に大きく影響する場合があります。残業しないためのさりげないアピール法や心の持ち方などもご紹介します。

いざというときに頼れる人脈をつくっておく

周囲とコミュニケーションを上手に取ることが大切です (C) PIXTA
周囲とコミュニケーションを上手に取ることが大切です (C) PIXTA

困ったときにヘルプをお願いできる人を探しておきます。「しょうがないな」と言いながらも助けてもらえることが大変ありがたいです。(27歳、IT・通信、SE)

ずうずう々しいのですが、他部署の飲み会に可能な限り呼んでもらっています。一人でできる仕事はたかが知れているので、何かあったときに頼れるように人脈を広げるためです。(27歳、サービス、経理)

上司への接し方にも効率UPのポイントあり

朝、上司に茶柱が立つようにお茶を入れています。(22歳、IT・通信、販売・接客)

上司が優先順位を意識しないで仕事をするタイプでしわ寄せが来ることも多いので、何か対応してほしい仕事がある場合などは、優先順位、一、二、三など書いてメモして渡すよう心掛けています。(30歳、商社・卸・流通・小売、販売・接客・一般事務)

上司から資料の直しが入るのはいつものことなので、7~8割のときに見せるようにしています。前と言っていることが違ったり、人によって言っていることが違ったりはよくあることなので、そこに憤りを感じずに、素直に聞き入れると、長くかかりません。(32歳、製造、研究開発)

どんなに忙しくても上司の雑談とジョークとダジャレには付き合い、大ウケするようにしています。聞こえていないのかと思って何度も同じことを言うし、だんだん声は大きくなるしで、最終的には聞いてあげることになるからです。長引くし、最初に即反応して大笑いして早めに終わらせるのが得策です。(38歳、製造、一般事務)

周りの人に状況をアピールする

社内ではシステムでスケジュールを管理・共有しており、通常は打ち合わせの予定などを入力するのですが、資料作成を一気に進めたいときにはスケジュールに「集中作業」などと入力しておきます。そうするとそれを見た人は気を使って、あまり話しかけたり、他の仕事の依頼などはしないでくれます。(33歳、IT・通信、企画)

自分で時間までにこなせそうになかったら早めに周りの人に言って一緒に考えてもらう。一人で抱え込まない。(35歳、金融・証券・保険、一般事務)

残業しないための工夫も続々!

退社前1時間は打ち合わせを入れないようにしています。(35歳、IT・通信、企画)

社内で使用していてみんなが見られるグーグルカレンダーに、18時15分以降の予定を「必ず帰らなければならない」と記載することで、残業しないように工夫しています。(26歳、IT・通信、人事)

今日は用事があるという日は前日に周りにさりげなく言っておきます。また、終業時間前に机の上を奇麗に片付けてもう帰るわよという空気をなんとなく出したりします。(34歳、金融・証券・保険、受付・一般事務)

やることリストに優先順位を付けて今日絶対やることをやり終えたら、残業せずに帰るようにしています。キリがいいところと思っているとキリがないので、今日やらないといけないことをし、明日以降でよいものは、翌日の朝、取り掛かりやすいようにリストを作成し、自分宛てにメールを送信。(40歳、製造、一般事務・営業事務)

残業をしないためには、夜の予定をつくることが私にとっては一番です。人と会わなくても、欲しい物のウインドーショッピングをしようとか、気になっていたDVDを見よう、ジムに行こうなど、簡単な予定でも決めておくと退社時間の目安ができて仕事がはかどります。(34歳、教育、総務・人事・一般事務)

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 働く女性の仕事の効率UP術は、いかがでしたか。みなさんにとって、何かしらの「発見」があったのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA