「能力が伴っていない」「重要な仕事を任せづらい」などの声も

 一方で、女性活躍推進におけるデメリットを聞いたところ、「女性だからというだけで登用され能力が伴っていない」という回答が41%にのぼり、不公平感を感じていることが明らかになりました。また、「結婚育児などで離脱するリスクがあり、重要な仕事を任せづらい」「育児中の女性は重要な仕事を任せづらい」と回答した人も3割ほどいます。

 さらに、4人に1人が「セクハラやパワハラに気を遣い、コミュニケーションが取りづらい」と答えている事実にも注目すべきでしょう。

 自由回答では、「女性は感情的なので公平な判断ができる人は少ない」「上に立つのは男という固定観念が強い」といった本音が見られました。

 また、「職場ではなく学校や家庭から女性の活躍推進の取り組みを始めるべきではないか」「女性進出以前に日本企業のあり方が男性社会なので、女性が事務系以外の職種に就きにくい。ここが改善されないことには本当に女性が企業内で活躍するのは難しい」など、課題を指摘する声も多く寄せられました。

 日本では女性活躍の推進が声高に叫ばれていますが、今回の調査では、男性が抱えるストレスや不安が浮き彫りになっています。女性としても、男性の気持ちをしっかり理解した上で、前向きに取り組んでいきたいものですね。

文/佐々木恵美