たかがお菓子、されどお菓子

看護師として働いていた新人時代、なぜか「夜勤といえばお菓子!」と思い立ち、チョコレートやせんべいを大量に持ち込むと、先輩たちから「肝の座った新人」の認定を受けました。しかし、その出来事がきっかけで、先輩達との距離がぐっと縮まり、とてもかわいがってもらいました。それ以来、職場ではコミュニケーションのきっかけとしてお菓子を常備しています。(26歳、公務員)

新人だからと、かわいがってもらって毎日お菓子で餌付けされ、2年で5キロも太ってしまいました。当時の自分に伝えたいのは「お菓子につられず、人間そのものをもっとよく見て仕事しなさい」ということです。(29歳、運輸、人事)

ああ、恥ずかしい! 笑えない勘違い

現場の所長に、「かわいいですね」という意味で「犬っぽいですよね」と言ってしまったこと。いまだに飲み会のたびにネタにされます……。(32歳、建設、技術職)

上司との面談で「どんなこと(仕事)がしたい?」と聞かれたのですが、「沖縄に行きたいです!」とプライベートの願望を答えてしまい、笑われてしまいました。他にも、トンチンカンな回答を連発して「娘と話してるみたい」と言われたので、後から別の先輩に上司の娘さんの年齢を尋ねると、「5歳だよ」と言われました。5歳児と同じなんて……恥ずかしい!(34歳、情報通信・IT、企画)

お酒の席は要注意!

会社のビアガーデンで、すすめられるがままお酒を飲み過ぎて、上司にからんでしまったこと。それ以来その上司からよく話し掛けられるようになりましたが、仕事中はあまり話さないようにしていた私は恥ずかしかったです。「かわいく口だけつけて飲めない振りをして冷静さを保て」とアドバイスしたい!(30歳、公務員、受付)

入社1年目の会社の飲み会で、つい飲み過ぎてしまい、急性アルコール中毒で救急車で運ばれ、翌朝気が付いたら病院のベッドの上でした。それだけならただひたすらに悲劇なのですが、その時介抱してくれた先輩が、今の夫になりました。当時の自分には「失うものも大きいけど、得るものも大きいから失敗を恐れるな」と伝えたいです。(26歳、法律関係、一般事務)

楽しくお酒を飲んでいたはずが……思わぬ失敗に!? (C)PIXTA
楽しくお酒を飲んでいたはずが……思わぬ失敗に!? (C)PIXTA

車の運転にまつわるエピソードも

仕事で車を運転するのですが、普段は車は運転しないペーパードライバーだったので、車庫に入れるときは上司が心配して出てきてくれて、車庫入れしてくれました。また、お客様を駅まで送っていく際、私の運転が心配だったのかお客様が自ら運転していました(笑)。(33歳、不動産、経理・総務・人事)

入社後1週間で、勤務中に駐車を失敗し、銀行の社用車に車をぶつけてしまいました。すぐに自宅の最寄店舗に異動になった。その後、退職するまで、引っ越すたびに自宅の最寄店舗に異動になる運命です(笑)。(37歳、学術研究・技術サービス、経理)

 いかがでしたか。新人時代を振り返ることで、自分の成長を実感することができたのではないでしょうか。働いていれば日々いろいろなことが起こりますが、明るく笑い飛ばして、謙虚さも忘れず、前向きにいきたいものですね。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA