転職に対する抵抗感は低くなる傾向アリ

 今の会社が考えていた職場と違ったらどうするかという質問には、「3年くらいは働く」が36.0%で最も多く、次が「定年まで働く」の28.3%でした。ここ3年の変化を見ると、「何かあれば(自分の力が発揮できない/人間関係がうまくいかない/良いところがあれば)変わる」と答える人の割合が増加し、転職への抵抗感が薄まっているようです。

本音は、4人に3人が「一つの企業で長く働きたい」

 最後に、望ましいと思う職業パターンを尋ねたところ、「一つの企業で、管理的な地位に」が45.6%、「一つの企業で、専門家になる」が30.3%で合わせて75.9%となり、4人に3人ができれば一つの企業で長く働きたいと考えていることが分かりました。

 女性は、「管理的な地位に」を選んだ管理職志向の人が51.0%にのぼり、専門家志向の44.6%を上回りました。やはり女性の管理職志向が高まっているようです。

 この調査では、本当は「一つの企業で長く働きたい」けれど、何かあれば会社を変わろうと考える人が増えてきていることが分かりました。また、女性の経営層・管理職志向が確実に高まりつつあることも明らかになりました。国を挙げた女性活躍推進の成果が少しずつ表れてきているのかもしれません。

文/佐々木恵美