女性の2人に1人が「イライラした際、離婚を考えたことがある」

 次に「夫婦間の怒り」に目を向けてみましょう。「イライラした際、離婚を考えたことがありますか?」という問いに対して、女性は49%、つまり2人に1人が「ある」と回答しました。一方、男性で「ある」と回答した割合は30.3%にとどまっています。

 「離婚を考えた原因」を見てみると、男性は「あまりに理不尽」「全体的に」など包括的・抽象的な理由が大半を占めました。一方で、女性は「地震の際に自分だけ逃げる」「ものすごく長い変な名前の微生物の名前を言えるのに、話しておいた予定をすぐ忘れることが何回か重なった時」など、具体的なエピソードを挙げるという特徴がありました。

「パートナーへのイライラの対処法」は、男女で正反対だった!

 「パートナーへのイライラを、どのように伝えますか?」と聞いたところ、男性は「伝えず、自分の中で処理する」が51%、女性は「パートナーに直接話す」が58%でトップになりました。

 自由回答においても、男性からは「態度で示す」(20代)「時間で解決」(50代)というように、怒りを言葉で伝えない傾向が垣間見られました。

 怒りを自分で処理する男性と、コミュニケーションを取ることで解決しようとする女性。お互いの意識や傾向を知り、相手の気持ちを思いやることで、より円滑な関係を築いていきたいものですね。

文/佐々木恵美