「精神」「体力」「経済」の3大負担
ダブルケアで負担に感じている(いた)ことを聞いたところ、「精神的にしんどい」が最も多く、次いで、「体力的にしんどい」、「経済的負担」、「子どもの世話を十分にできない」、「親や義理の親の世話を十分にできない」と続きました。
年代別に見ると、「精神的にしんどい」は30代、40代、50代と年代が上がるにつれ高くなる傾向のようです。
当事者を悩ます3大不安とは?
ダブルケアで不安なことを聞いたところ、「家計・経済状況」が最も多く、「子どもへの影響」、「自身の健康状況」と回答する人も多く、これらが三大不安要素で、家計や子どもへの影響を心配する声が多いようです。
必要だった備えは「話し合い」と「お金」
いつ始まるか予測がつかないのがダブルケア。それ故、備えが肝心です。経験者の4割近くが備えをしないままダブルケアに突入したようです。
現実にはどんな備えが必要なのでしょうか。経験者によると、「親族(両親や兄弟姉妹など)とダブルケアが起こった場合の負担・分担について話し合う」が最も多く21.9%、次いで、「親が元気なうちに介護について話し合う」が21.4%、「子育て・介護に関する経済的な準備をする(貯蓄・保険など)」が17.3%となりました。今からできることもありそうです。
毎月の負担額は平均「7万5000円」
ダブルケアに関する調査では「経済的負担を感じた」という人が6割に。現在、ダブルケアに直面している人(543人)に、毎月の負担額を尋ねると、平均で約7万5000円以上の負担があることが分かりました。さらに半数が「想定外の支出がある」とし、現実は想定以上の額となることも多いようです。