思い出してもやっぱりあの一言にはモヤっとする…言われたエピソード

 あの時、言われたあの言葉は、どんなに時間がたっても思い出すたびモヤモヤ……。胸の内でくすぶっているエピソードが集まりました。

<上司から>

明らかに私の仕事量が多いのに、直属の所長に「たいしたことない」と言われた。所長の上司の部長には「カウントしている隣接2県含めてダントツの仕事量」と言われたのに。ふに落ちない。(38歳、保険、一般事務)

小さな会社で総務、経理、労務を担当しているのですが、役員から「雑務」と言われて本当に腹が立ちました。(34歳、金融、総務・経理・人事)

社内の給湯室の掃除や水回りの管理があまりにもずさんで、もう少し気にしてほしい旨を伝えたら「そんな小姑みたいな……。気が付いた人がやればいいじゃない、私たちはそんなことやっている時間がないから」とお局に言われた。正直かなり気分を害した。(38歳、商社、企画)

<年齢、結婚、子どもについて>

「子どもは早く生んでおいたほうがいいよ~」と言われました。発言した方が知らなかったとはいえ、流産した後だったのでとても傷つきました。(32歳、教育・学習支援、人事)

「あなた以外は結婚しているから」と負担が高いサービス残業に近い仕事を与えられた。その頃、結婚ラッシュに置いていかれる焦りを感じていたのでつらかった。(28歳、製造、研究開発)

総務部勤務で託児を担うことがあるが、同僚から「子育て経験がないから」と言われた時、生き方を否定されたようで悲しかった。(34歳、法人、総務)

「よく聞こえなかったのですが…」 (C)PIXTA
「よく聞こえなかったのですが…」 (C)PIXTA

<見た目について>

学生の頃はバックパッカー、Tシャツにジーンズばかり着ていたが、社会人になり身だしなみにも気を使うようになった。その際、親友(だった人)から「社会人になったら気取るよねー、似合わない服を着なきゃいけないからつらいね(笑)」って言われたこと。もともと嫉妬深く、自分が1番になりたい向上心のある人だったけど、矛先が友達の私に向いたことと、私を下に見ていたことに傷ついた。(24歳、製造、営業)

食事に行った時に同僚から「私より太っている」と言われ、そう見られているのかと思い、びっくりしたし、ショックだった。(39歳、製造、研究開発)

ちょっとした気遣いで地雷を回避

 回答の中には、自分の言い方や話題に注意することで、トラブルにならないように気を付けているという意見もありました。

「普通○○じゃない?」「普通こうするでしょ」と言わない。発言した時はそう思っていても、後になって一概にそうとも言えないと気付くことがあり、言わないようにしている。(32歳、報道、編集)

「どう考えても○○だよ」という表現が、相手の意見を聞き入れない印象を与えるし、言われたほうはキツイとのこと。言わないように気を付けている。(34歳、情報通信・IT、SE)

あまり仲良くない人とは、家庭や家族に関する話をするのは控えています。私自身、今家庭がうまくいっていないので、「子どもはまだ?」、「旦那さんとの生活はどう?」など聞かれるとつらいので。(34歳、情報通信・IT、営業)

***

 うっかり口から出た言葉は取り消すことができません。会話をする相手の立場や気持ちを思いやって、失言を回避できるように言葉や話題を選ぶのは、大人として大事なスキルと言えるでしょう。円滑な人間関係を築くためにも、気を付けたいものですね。

文/榎本志津子 写真/PIXTA