【質問 9】お気に入りの場所は?

【回答】軽井沢がパワースポットです

 会社員時代から毎年、軽井沢を訪れています。軽井沢に行くと良いアイデアが浮かんだり、視野が広がったりするので、もはやパワースポット化しています。そして、軽井沢は夫にプロポーズされた思い出の場所でもあるんです。

 実は、付き合っていた頃、彼がプロポーズしてくれないことに悩んで、それこそ、「すごろくノート術」で解決しようとしたり、もう自分からプロポーズしてしまえ! とまで思い詰めたりしていました。結果的に彼からプロポーズしてくれ、ホテルの部屋をバルーンでいっぱいにするサプライズ演出までしてくれて……自分から言わなくてよかった、と思いましたね。

「プロポーズ大作戦」と題された「すごろくノート」の1ページ
「プロポーズ大作戦」と題された「すごろくノート」の1ページ

 現在は、「軽井沢への移住」が夢。すごろくノート術で書き出し、軽井沢在住の人に会ったり、市内の保育園や教育環境を調べたりして、実現に向けて1ステップずつ進んでいます。

【質問 10】毎日欠かさないルーティンは?

【回答】1日5分の「未来タイム」

 どんなに忙しくても、欠かさないのが、毎日5分の「未来タイム」です。

 軽井沢への移住計画や、今後のビジネス……これからかなえたい夢について、毎日5分でも考えると、ワクワクして心が満たされていきます。手帳の右側には、緊急ではないけれど重要なこと、かなえたい夢を書いています。毎日5分でもいいから眺めておくと、「今日のうちに進められることは何かな」と意識できるんです。

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 起業でも普段の仕事でも、「不安や失敗は悪いことではない」と原さんは言います。「かなえたい夢に向かったとき、その夢が漠然としているから不安に感じるだけ。不安の原因を1つずつ洗い出して対策を立てていけば怖くありません」。

 「若干26歳で起業」と聞いて、どんなにパワフルな方かと思っていたら、原さんは穏やかで、愛にあふれた方でした。この温かさに、起業を目指す女性たちも勇気づけられているのでしょう。

聞き手・文/三浦香代子 写真/西田優太

原 麻衣子(はら・まいこ)

メイクステージ代表取締役社長。起業をめざす女性が「不安ゼロ」でスタートできるよう、コンサルティングを行っている。自身も26歳のときに準備期間1年で起業した経験を持つ。近年は夢をかなえるための「すごろくノート術」のワークショップも開講している。