「仕事をする人間の女性としての母親を見ていた」ことから、大きな影響を受けたと語るのは、タレント、女優、そして文筆活動と多方面で活躍されている壇蜜さんです。9月21日公開の映画「食べる女」では、別居中の二児の母を演じました。映画のお話から、お母様から受けた影響まで、5つの質問に答えてもらいました。



多方面で活躍されている壇蜜さんにお話をうかがいました

【質問6】影響を受けた人物は?

【回答】母です

 母が働いていた姿から受けた影響は大きいと思います。「仕事をする人間の女性」としての母親を見ていたので、私も将来は、仕事をする人でもあり、家族の一員でもあるという「角度によって見え方が変わる人」になれたらいいなと思っていました。中学生の頃、周りではお母さんが働いている人は珍しかったのですが、それを悪いとは感じていませんでしたね。「いつも家にお母さんがいるお家が、私はそんなに羨ましくないかもしれない」ということを、日記に書いていました。

 「こういう仕事をしていて、こうやって助かる人がいる」という、仕事が社会の仕組みに貢献していることを母に教えてもらえたことも大きかったです。仕組みを知ったことで、母親が「ただ家にいない人」ではなく「尊敬すべき、仕事をしていて家にいない人」という印象を持っていたので、親が家にいないことを恨んだりはしませんでした。

 父と離れて暮らすことになってからは、家庭を守るために母が一家の長のようになりました。いろいろな面を持ちながら毎日仕事に行っていた姿を思い出すと、自分の将来も「こういうことをしているのが私です」と言い切れないくらいの奥行きがあったらいいなと思いますね。