「義母と娘のブルース」

娘を愛し、家族と過ごす10年間を描く

7月10日スタート/火曜22時/TBS系
(編集部のおススメ度 ★★

 原作は桜沢鈴の4コママンガ。主人公の岩木亜希子(綾瀬はるか)は、業界トップシェアの金属会社で働くキャリアウーマン。四六時中仕事のことを考えていたが、ある時8歳の娘を持つ宮本(竹野内豊)からプロポーズされ、結婚して母になることに。慣れない家事や育児に奔走し、娘を愛し、家族と過ごす10年間を描く。亜希子は当たり前の喜びや悲しみ、時にほっこりとする小さな奇跡を味わっていく。

 脚本は森下佳子、演出は平川雄一朗で、綾瀬トにとって「白夜行」(06年)や「JIN-仁-」(09年、11年)と同じ座組みとなる。

「この世界の片隅に」

戦下でも続くかけがえのない日常

7月15日スタート/日曜21時/TBS系
(初回25分拡大) (編集部のおススメ度 

 こうの史代のマンガが原作で、アニメ映画もヒットした作品が連ドラで登場する。太平洋戦争のさなか、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・すず(松本穂香)が、嫁ぎ先の北條家で暮らすかけがえのない日常を描いていく。日本が泥沼の戦争に突き進んでいく中、戦場でない場所では、市井の人々の普通の暮らしがそのまま続いていた。不安と闘いながらも、前向きに日々を生きた夫婦の物語。

 松本は3000人の中からオーディションですず役に選ばれた。夫の周作役は松坂桃李が演じる。脚本は、「ひよっこ」など過去3回NHKの朝ドラを手掛けている岡田惠和。

文/内藤悦子