「昭和元禄落語心中」

落語家の生き様や事故死のミステリーが描かれるヒューマンドラマ

10月12日スタート/金曜22時/NHK総合
(編集部のおススメ度 

 アニメ化もされ、高い評価を得ている雲田はるこのコミックが原作。昭和初期、落語の世界に入った八雲(岡田将生)は、同期入門の落語の天才・助六(山崎育三郎)と出会い、八雲は助六の芸に憧れて成長する。

 やがて助六は芸者のみよ吉(大政絢)と結ばれるが、二人は謎の事故死を遂げる。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、遺児である小夏(成海璃子)を引き取る。小夏は、八雲を「親の敵」と恨んで成長し、やがて八雲の弟子・与太郎(竜星涼)と共に、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく。

 主演の岡田は10代から老年までを演じる。脚本は、「マッサン」(14年)の羽原大介。

「ぬけまいる~女三人伊勢参り」

三十路を過ぎた女3人組のてんやわんやの女子旅

10月27日スタート/土曜18時5分/NHK総合
(編集部のおススメ度 ★★

 朝井まかての小説が原作。一膳飯屋の娘・お以乃(ともさかりえ)、武家の妻・お志花(佐藤江梨子)、小間物屋の女主人・お蝶(田中麗奈)。

 若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれた江戸の3人娘も、いまや三十路すぎ。人に言えない事情や鬱屈を抱えながら暮らしていたが、当世の流行だった、いきなり姿をくらまして伊勢参りに行く「抜け詣り」を決行することに。仕事も家庭も放り出し、てんやわんやの女子旅が始まった。伊勢は旅のゴールで、人生再スタートの場所。泣き笑いの旅で、幸せの物差しを見つめ直す。

「結婚相手は抽選で」

結婚は本当に必要なのかを問いかけるヒューマン作品

10月6日スタート/土曜23時40分/東海テレビ・フジテレビ系
(編集部のおススメ度 

 原作は垣谷美雨の小説。少子高齢化への歯止めがかからない中、日本政府は苦肉の策で「抽選見合い結婚法」を制定する。結婚相手を抽選で選ぶような内容は、国民にとっては青天のへきれき。コンピューターソフト会社にSEとして勤める26歳の独身男・宮坂龍彦(野村周平)も対象者だった。

 中学時代のトラウマで、人間不信で恋愛が苦手な龍彦だが、見合い相手に断られながらも、さまざまな女性の人生を知って少しずつ成長していく。そして、実家で暮らす、ラジオ局で働く冬村奈々(高梨臨)と見合いをすることに。龍彦は奈々とどんな関係を築けるのか。

文/内藤悦子