求められるのは愛嬌

ニケ 確かに、愛嬌のある人は好かれますよね。

カワイ これは、「ハロー効果」と呼ばれる心の動きで説明できます。

 ハローとは、後光のこと。仏像の背中には、太陽の光を模したような円形の飾りが付いてるでしょ? 体から光を発している光背、あれと同じです。美人というだけで、すべてに光がともり、「ものすごくデキるんじゃないか」と周りは勝手に思ってしまうのです。

 つまり、「美人」というだけで期待値が上がる。ところがディスカッションを進めるうちに、「なんだ見た目ほどじゃないなぁ」とがっかりする。結果的に「×」を付けることになってしまうのよね。

ニケ へ~、そうなんだ~。あ、タカオの例はコレですね! イケメンだもん! うわぁ、すごい納得!

カワイ 愛嬌というのは、見た目の印象をアップさせる一つのキーワードです。

目のチカラで心の距離感を縮める

カワイ 視線をよく合わせる人は、それだけで人懐っこく感じるものです。相手の目をじっと見つめる必要はないけど、会話のふしぶしで確かめるように見つめると、相手は「話を聞いてくれている」と安心します。

 ホラ、政治家がスピーチの時にプロンプター(原稿映写機)を使うのは、そのためです。手元の原稿を棒読みするのも、プロンプターに映し出された原稿を読むのも、どちらも同じ「原稿を読んでいるだけ」の行為なんだけど、受け取る側の印象は全く違うの。プロンプターだと「私に向かって話してくれている」と、相手が好感を持つのです。

 いずれにしても、相手の話を聞くのも、自分が相手に話すのも、視線はとても大切な要素。相手の心の距離感を縮めるテクニックの一つです。

目力をアップして、相手の印象に残りやすくしよう (C) PIXTA
目力をアップして、相手の印象に残りやすくしよう (C) PIXTA

 相手が異性の場合、あまり見つめ過ぎると「なんだ俺に気があるのか?」なんて、勘違いされちゃうこともあるから気を付けてね。

ニケ 目力、ですね!

カワイ くれぐれもチラチラ見ないようにね。チラチラ見られると、相手は観察されているような気になります。また、相手の目を見つめたままずっとそらさないのも、威圧的な印象を与えてしまうので、注意したほうがいいと思いますよ。

ニケ ラジャーですっ!

カワイ 38歳グループリーダーさんも、「目力」と「即メール」で攻めてみて。それを繰り返すうちに、自分に自信が持てるようになり、見た目の印象も変わってきますから。頑張って!

ニケ ってことです! ニケも頑張ります~。

文/河合薫 写真/PIXTA

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