自分に合うライフスタイルを

カワイ 若い頃であれば、オールでカラオケやって、次の日も勤務オッケーでも、今は無理。「シフトがしんどい」と決めつける前に、勤務日の前後の過ごし方を考えてみたり、食事もきっちりと考えて取るように、ライフスタイルそのものを変えなきゃダメ。

 私なんて、30歳から10年以上、毎朝、ヨーグルトに黒ごまきな粉入れて、プルーン3粒、バナナという朝食を365日、欠かすことなく続けました。数年前、突然、その朝食に飽きて、玄米ご飯に変えて。今は毎朝、玄米ご飯、お白湯、フルーツを続けています。

 夜も21時以降は、なるべく家でゆっくり過ごすようにしているし。若い時の夜遊びがウソのような品行方正な生活です。それと、嫌いな人とは会わない。たとえ仕事でも、好きな人としか飲みに行かない!(笑)

ニケ すごっ。恐いものなしっすね。

カワイ 当たり前よ。フリーランスでシングルなんだから、死ぬまで働かなきゃならないのよ~。体が第一。そのためには、自分の体と心とちゃんと向き合って、悪い者は徹底的に排除するの。おかげでもともと少ない友人は、わずか二人ほどになりましたけど……(苦笑)。

 更年期障害の症状も、ライフスタイルを見直すことで改善されます。あるアメリカの病院で、更年期障害の症状が認められる女性800名に、ホルモン治療を止めて、ストレスのない生活をしてもらうことにしました。ストレスをゼロにするのは難しいのだけど、働いている人であれば、自宅での仕事もオッケーにしてもらったり、家族とうまく行っていない人は、1週間だけ旅行に出かけたり、その人が「やってみたい理想の生活」に近い生活を送ってもらいました。

 そしたら、ほとんどの人たちが症状が改善されたの。特に、悲しい気持ち、ウツ傾向、記憶力低下、気力などの、心理的な症状がめちゃくちゃ良くなって、記憶力が上がった人も結構いました。

ニケ へ~。おもしろい~。好きなことやればいいんだ。

カワイ そういうこと。うまくストレスを発散するように、今まで以上に「楽しむことを頑張る」のがいいと思いますよ。

 それともう一つ。仕事をするときに、自分にばかり向けていたベクトルを、後輩に向けてみてください。後輩たちの、背中を押すような働き方。ちょっとだけ彼らのことを気にして、うまくやれてない人がいたら、そっと声を掛けるとか、逆にうまくやったときには、お祝いにランチに誘ってみるとか。そうすると、今までとは違う満足感が得られたり、新しい自分を発見できたりすると思いますよ。星飛雄馬のお姉さんが、柱の陰から飛雄馬を支えてたようにね。

ニケ もうっ! 薫さん! せっかく分かりやすい話でチャンチャンと終わりそうだったのに、明子姉ちゃん出したら分からないでしょ!

カワイ ニケちゃん、よく知ってるわね(笑)。相談者が40代だったので、明子姉ちゃんで終わりにします! また次回~!

文/河合薫 写真/PIXTA

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