愛される勇気とは、強くなる勇気

カワイ　強くなることです。悲しいとき自分が泣くのではなく、誰かが悲しんでいるときに一緒に泣ける人になる、強い人間を目指す。なかなか簡単になれるものではないけど、その気持ちを忘れずにいることが大切なの。

　私もね、40歳になるくらいかな。強くなりたい、って思うようになった。それまでの私は「自分」がいつも中心でした。でも、自分一人でできることなんて何にもなくて。いつも誰かが傘を貸してくれるから、雨にぬれないで済んでいるんだなぁって、あるとき気付いたの。

　だから、今度は自分も傘を差し出せる人になりたい。そのためには自分が強くならなきゃ、ってね。つまり、愛される勇気というのは、強くなる勇気を持つことなのよ。

ニケ　なるほど！ 人にこびるんじゃなくて、強くなる。傘を他人に差し出せる強さ！ ニケもそういう人になりたいです！！ ……でも、薫さ～ん、40のときにやっと気付いたんですか（笑）。ってことは、ニケの年齢の頃は、薫さんも自己チューだったんですね！

カワイ　（笑）思い出すと、穴に入りたいことばかりです。なので、28歳マーケティングさんもね、今は「モテたい」って気持ちが先行するのは仕方がない。ただ、ちょっとだけ立ち止まれる瞬間があったら、「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」を思い出してみてほしいの。そして、強くなってほしいです。

ニケ　ってことは、モテるのはまだまだ先になっちゃうかも～。

カワイ　かもね～。でも、もっと早くモテる、かもね～。

ニケ　かもね～、かもね～、かもね～！ 28歳マーケティングさんも一緒に頑張ろ～！ 皆さんも、かもね～。

文／河合薫　写真／PIXTA

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