「変わろう」「変われる!」と思えるきっかけとは?

カワイ 価値観に関する興味深い調査結果があります。東日本大震災が起きたときに一瞬にして日常が奪われてしまった状況を見て、「価値観が変わった」とみんな言ってたでしょ?

ニケ 「絆」って言葉をみんな使いましたよね。

カワイ そう。絆、よく言ってましたよね。ところが、震災から半年後、慶應義塾大学が全国の約4000世帯を対象に「震災で日本人の心理や行動はどう変わったか」を調べたところ、「え?」という結果が出た。

 なんと「低所得者の方たちほど幸福感と生活満足度が増し、高所得者ほどその伸びが少ない」ということが分かった。

ニケ え、なんで? あれだけつらく厳しいことが起こったわけだから、フツーは金持ちほど自分たちがどれだけ恵まれてるかって、痛感しないとおかしいですよね?

カワイ 調査では「震災前と震災後で、幸福感に変化があったか」も聞いてみました。すると、全国平均では「(幸福感が)高くなった」との回答が28%であったのに対し、東北3県(岩手、宮城、福島)では35%と、全国平均を7ポイントも上回ったの。

ニケ ええ? なんで東北の人の方が高くなってるんですか?

カワイ 震災前の1月にも同様の調査を行っていたので、「自分よりも他人のことを第一に行動する」という質問に対する答えを、2011年1月と同年6月で比較してみました。そしたら……。

ニケ そしたら?

カワイ 全国では6.6ポイント上昇していたのに対し、東北3県では10.8ポイント増。つまり、大変な思いをした東北の人ほど、「他人のことを考えて行動する」と答えていたの。

ニケ うーむ。人間って、お金があると本当に大切なものが見えなくなっちゃうのかな。逆に、そういう物質的なものや、大切な人を失う喪失体験をすると、今、目の前にある小さな幸せ探しがうまくなるってことなんでしょうか?

カワイ ニケさん、分かってるじゃない。その通りです。失って初めてその大切さに気付く。日常の当たり前に慣れてしまうと、大切なものが見えなくなる。

 私たちはいつの時代も、「どうしたら幸せになれるのか?」「どれだけお金を稼いだら、幸せになれるのか?」「どういう働き方をしたら、幸せになれるのか?」といった問いを、まるで禅問答のように繰り返してきました。でも、幸せというのは、決して特別なものではなく、日常の当たり前の中にあるのよね。

日常の幸せに気付けば、変われるスイッチがきっと入ります!(C)PIXTA

ニケ ってことは……。30歳・営業・企画さんは……何か目の前の幸せに気付くような出来事が起きたときに、「変わろう」「変わることができる」って、PPAPが起きるかもしれませんね。

カワイ TPBね。

ニケ あ、それです。TPB。TPB、TPB、TTPPB~♪

カワイ (笑)というわけで今は困ってないようですから、浪費して経済の活性化に加担してください! そのうちイヤでも貯金することになりますよ。ではでは、皆さま、また来週!

文/河合薫 写真/PIXTA

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