健康社会学者の河合薫さんが、アラサー独身OL代表・ニケさんとの掛け合いでお答えする、リアル人生相談の連載。第17回は、「営業マンの陰に隠れる営業事務職」のお悩みについてお届けします。

あるあるカイシャ事件簿Vol.17
「営業マン vs. 営業事務」

 営業の仕事をサポートする営業事務の仕事をしています。
 大きな決定権は営業にあるのですが、基本的に女性も営業と同じような仕事や商品の知識を求められるので、ほとんど同じ仕事をしています。
 分からないことが分かるようになるので、仕事自体は楽しいのですが、金額が大きい見積りや複雑な仕様の見積りなど、「これこちら側の仕事かな?」と思うようなものも振られるので大変です。
 また定時を過ぎて女性が残っていても、声をかけずに帰っていく営業もいます。基本的には営業マンの仕事を手伝っているので、声くらいかけてほしいなと思います。これからもこの体制は続くと思いますが、各々がもっと協力的に仕事をするにはどうしたらいいと思いますか? 河合さんのご意見をお聞かせください。
(営業事務 27歳)

(C)PIXTA

カワイ 営業と営業事務(アシスタント)のトラブルって、多いのよね。「私は透明人間です」って嘆いていたアシスタントもいましたよ。

ニケ 主役は営業マンで、私は日陰の女です~って、ことですか?

カワイ 日が当たらないんじゃなくて、そこに“いない”人。彼女には、名刺がなかったの。

 一人の営業に対して一人のアシスタントがつくので、営業の名刺の片隅に名前が入るだけ。しかもその扱いが半端なくひどくって。なんと会社の電話番号とファクス番号と同じ並びに、○△子って、書かれる。

 しかも、上の人から名前で呼ばれたことなんて、一度だってないって言ってました。「アシスタント」とか「A男担当」って呼ばれるだけ。「たぶん、私の名前も知らないし、知りたいとも思っていないんでしょうね」と嘆いていて気の毒だったわ。

ニケ 名刺もなければ、名前で呼ばれることもない。だから「透明人間」。ひどいなぁ~、それ。私、会社入って、名刺渡されたときすごいうれしかったですよ。あんまり使う機会ないですけど……。作ってもらえたってことが、うれしいんですよね~。

カワイ 他人からみたら「大したことじゃないじゃん」って思えても、本人には大したことってあるからね。相談者の方も、「声くらいかけてほしい」けど、営業マンからしたら「そんなくっだらないことで悩んでるのかよ~」って思うかもしれませんね。

ニケ ですよね~。しょせん、アシスタントなんですよ。だってどんなに営業をフォローしても、すべて営業マンのお手柄になっちゃうでしょ?