「機会をもらった」小さな感謝を忘れない
カワイ それに気付いたのは人生の荒波にもまれて、何度も壁にぶつかってからです。格好悪い自分、情けない自分を経験するうちに、やっと自分一人の力でできることなんて何一つないことに気付きました。
機会をくれた人がいるからこそ、自分の力が発揮できる。そのことに気付いて、謙虚な気持ちを忘れないようにしようって、自分に言い聞かせるようになりました。それでも忘れちゃうことがあるんですけどね。
ニケ 深い! さすが人生長く生きてるだけある!
カワイ コラッ!
今の彼女(相談者)に必要なのは、小さな感謝です。
もう少しだけ「機会をもらった」ことに感謝して、自分の力だけで成し得たことではない、と自分に言い聞かせることから始めてみてほしいです。
事務の方たちと一緒に行動するのが難しくても、席が近いなら会話に加わる努力はできますよね。
みんなが話しているのを、ニコニコしながら聞いて、ウンウンとうなづく。それだけでいい。
一方、せっかくの「機会」を無駄にしないように、仕事は200%頑張る。彼女が必死に頑張っている姿を見れば、嫉妬している人たちがいつの日か、最強の応援団になってくれます。
ニケ そうですよ! ホントはみんな応援したいんですよ! あれ? わ、私。あれれ? ああ、でもそうなんです! 同期のことも本当は、本当に、応援してたもん。ただ、私の中に潜む意地悪ニケが顔を出しちゃっただけなんです。
カワイ (笑)素直でよろしい。たかが嫉妬、されど嫉妬。
ニケ それに対峙(たいじ)するには、謙虚さのみ。
カワイ はい、うまくまとまったので、本日は以上です!
文/河合薫 写真/PIXTA
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