「会社を辞めてフリーランスになりたい」と意気込むアラサー女性。ただ、思い切った決断なので、二の足を踏んでしまいます。健康社会学者の河合薫さんとアラサー独身OL代表・ニケさんはどんな議論を交わすのでしょうか。

あるあるカイシャ事件簿Vol.27
「フリーランスになりたい」

 一般企業で事務を担当しています。たまに残業もありますが、定時で終わらせられることが多く、ワーク・ライフ・バランスは確保できています。部署の雰囲気はとても良く、イクメン上司だし、時短勤務中のワーキングマザーも在籍していますし、みんな助け合う体制が整っており、いまはやりのダイバーシティをそれなりに実現している部署なんじゃないかと思います。
 仕事上の不満はありません。ただ、このまま続けていいものか? と迷っています。というのも、この会社でステップアップする自分を想像できないからです。
 私は、昔からファッションに関心が強く、趣味でお裁縫をしたり、色の勉強をしたりしています。そして実は、ネイリスト資格の取得を目指して、帰宅後はネイル施術を練習しています。そんな中、思い切って会社を辞めて、スクールで技術を磨きたいと考えるようになりました。
 一般事務からネイリスト……あまりに違う世界ですが、そっちの世界に飛び込んでみてもいいかな、と思います。貯金はものすごくあるわけではないのですが、しばらくスクールに通えるくらいはなんとかなりそうです。
 フリーランスの河合さんにお聞きしたいです。フリーランスになるための心構えや良いこと・悪いこと、いま、フリーランスになるべきなのかなどをお教えください。
(28歳・一般事務)

一般事務からネイリスト……あまりに違う世界。だけど、そっちの世界に飛び込んでみてもいいかな。(c)PIXTA

ニケ キタ~ぁ~! いつか来ると思ってました! フリーランス問題!

カワイ なにソレ?

ニケ 薫さんみたく組織に縛られないでフリーで働く、フリーランスへのあ・こ・が・れですよ! フリーランスになった人が、どんだけ大変なことになってるかつゆ知らず~。そんなに簡単にフリーランスになんかなれないっつーの。

カワイ なるのは、誰だってなれますよ。ただ、それで食っていけるかどうかは別。

 しょせん、フリーランスは「置屋の芸者」です。お声がかからないことには、どんなに仕事したくても仕事ができない。1円稼ぐのがどれだけ大変かは、“組織”のソトに出た人にしか分からないかもしれませんね。

 サラリーマンにはサラリーマン世界で大変なことがあるし、フリーランスにはフリーランス世界の大変さがある。(ポンポンと腕をたたきながら)いずれにしても、腕一本で食っていくのは、決して楽なことではありません。

ニケ ですよね~。ですよね~。っていうか、フリーターとフリーランスって何が違うんですか? とどのつまり、フリーランスという名のフリーターではないか、と。私、そう考えているのでございます。

カワイ ウィ~!

ニケ ウエ~? 私、薫さんのこと怒らせちゃいました?