みんなに必要なのは、睡眠に運動、そしてずる休み

(河合) 私もね、アレルギーが出たとき、完治するのに5年くらいかかりましたよ。

(みずたに) 30代のときですか? どんな症状だったんですか?

(河合) 私は35のときから朝の番組をやっていて、朝3時にテレビ局入りだったの。仕事は楽しかったんだけど、生放送を毎日2時間もやるので、精神的にも疲れていたんだと思います。たった2駅なのに電車で爆睡して、何回か車庫に入りそうになったし、疲れを取るのにマッサージに行くと、「眠りますか、死にますか」みたいな究極の選択になってましたよ。

(えんどう) マッサージって寝ちゃいけないんですか?

(河合) いやいや、そうではなく、上を向いた状態で寝ると無呼吸になって、息が止まりそうになって目が覚めるみたいな。訳が分からないでしょ(笑)。

(やまだ) 無呼吸も精神的なストレスからくるものなんですか?

(河合) 両方あったと思います。2時起きだから9時に寝ても5時間睡眠でしょ。精神的には毎日ビンビンに張り詰めていて、常にハイテンションだったし。

 夜の番組をやっていたときは、家に帰ってもギンギンに目がさえて眠れなかったので、自分の想像をはるかに超えるストレスがあったんだと思います。

 そしたら、あるとき首から胸にかけて、すごいじんましんが出た。薬を飲んだり塗ったりするといったんは治まるんだけど、ストレスがたまるとまた出る。それ以後、何度も何度も出てしまって。ただ、じんましんさんも、テレビの仕事をしていることは分かっていたみたいで、顔には出なかったの(苦笑)。不思議ですよね。

かんださん、31歳・商社営業職
やまださん、38歳・研究開発職

(かんだ) あの……「寝だめ」っていいんですか。私、日曜日は本当に起きられなくて、トイレのときしか起きないみたいな日があるんですけど……。

(河合) 寝だめは良くないという専門家もいるけど、個人的には寝られるときは寝たほうがいいと思いますよ。疲れって、借金と同じなのね。

(かんだ) たまっていくってことですか?

(河合) たまるだけじゃなく、借金だから利子が付く。なので寝だめをしても、「元金」は返せないけど、利子の一部返済くらいにはなります。ご飯も忘れるほど眠れるなら、爆寝すればいいです。ちょっと頭がボーッとするかもしれないけど、少なくとも気分は晴れますよね。

(やまだ) 元金を返すにはどうしたらいいんですか?

(河合) なんか相談会みたいになってしまうけど、私の専門だからいいかしらね?(笑)

 睡眠時間が6時間未満になると、心臓疾患や脳疾患のリスクが高まります。パフォーマンスも落ちる。1週間、6時間未満が続くと、うつ傾向も強まる。これらはすべて実証研究で明らかになっています。なので、元金を返済するには、1日6時間の睡眠時間を確保することが必要です。

 ただ、私自身、皆さんには「6時間寝てください!」って言っているのに、なかなか6時間確保ができていないのね。なので、3日に1回でいいから、無理やり6時間睡眠を取るようにしています。それだけでずいぶんと違いますよ。

 あと精神的な疲れは、「寝れば取れる」というほど単純なものではありません。運動をしたり、趣味に没頭したり、読書したり、ぼーっとしたり、友人とおしゃべりしたり……。そういう時間が大切なんですよね。

(かんだ) 運動はちゃんとやってます! 土日どちらかにゴルフに行ったり、あと、ボクシングをやったりしています。

(河合) 気持ち良さそう。ボクシング、サンドバッグに上司の顔を描くとか(笑)。

(かんだ) (笑)でも、眠れないんですよ。

(河合) リラックスする時間が平日に不足しているのでしょうね。なので休めるときは、ずる休みでいいから休んでください。

(えんどう) ずる休み、いいんでしょうか?

(河合) 心も体も疲れている状態で仕事しても、生産性は上がりません。上手にずる休みしてみて。