自分自身が愛せる自分に耕していく
カワイ 自分婚の寂しさは、優しさに変わります。だって、今のニケ夫婦の会話で少しだけジローに対して、寛容になれたんじゃない?
ニケ っていうか、ニケも似たようなところがあるなぁって思いました。
カワイ でしょ。それが「共感」です。人が人とつながるには「共感」が必要です。意見は違うかもしれない、価値観も異なるかもしれない。でも、相手の隣に立つことはできる。
ニケ 相手を突き放すのではなく、隣に立つことができると……うん、少しだけ優しくなれるかも。
カワイ そういう自分って、結構好きでしょ?
ニケ はい! 嫌いじゃないです!
カワイ 人は愛に飢えていると、ネガティブな方向にしか気持ちが向かない。その悪循環を断ち切るために、「自分婚」をして、自分が愛情を注げるような自分に耕していくのよ。
ニケ 耕すってことは、えっと……土を耕すのは土を柔らかくするためだから……心を柔らかくするってことですか?
カワイ その通りです! 素を出せる友達と話してると、心って柔らかくなっていくでしょ?
ニケ はい! サッちゃんと話してると心が全開して、いろんなもの吐き出せるし、サッちゃんの言ってることがスーッと入ってくるし、バイバイするときはいつも笑顔です!
カワイ そういうときのニケさんは、他人からも愛されますよ。人は自分と向き合うのが最も苦手な生き物です。でも、自分と向き合うことでしか、自分を許してあげることもできないし、成長することもできません。そのための「自分婚」です。
ニケ 素の自分磨きをしてると、恋の神様が微笑んでくれるかも! 30歳会社員さん、自分婚ですよ!
カワイ 30歳会社員さん。鏡の自分と1日1回でいいから語らってみてね!
文/河合薫 写真/PIXTA
記事一覧ページはこちら ⇒ 【河合薫の「女性のリアル人生相談」】
【河合薫さんのFacebookページ】でも発信されています。
フォローすれば、記事公開のタイミングも分かりますよ!
※カイシャやオシゴトにまつわる悩みをお持ちの方は、ぜひ、【日経BP社お問い合わせフォーム】よりお寄せください。その際には、必ず「河合さん連載」と明記してください。こちらの連載を通じて河合さんに回答していただけるかもしれません。個別のお返事はしておりませんので、ご了承ください。