他者から届いたメッセージがやりがいに変わる
カワイ 例えば仕事に疲れ切ったときに「ピロリン」と1通のメールが届く。そこには「あなたのコラムを読んで、元気になりました!」と記してある。心がポワッと温かくなる。そのとき「このコラムを書いてよかった」とやりがいを感じるのよ。
ニケ それがやりがいですか?
カワイ そうですよ。「仕事の天使」がここぞというときに「私と他者」を結び付けてくれる。そのときに感じるのが、やりがいです。
ニケ ええ~! そうなんですか? 「今の仕事はものすごくやりがいがあります!」っていう人いるじゃないですか? 仕事に熱中っていうか、モチベーションが全開になった状態がやりがいなんじゃないですか?
カワイ でも、どんなに自分が熱中しても、誰かからの「いいぞ」「ありがとう」といったメッセージがなかったら?
ニケ 「こんなに頑張っているのに、なんで認めてもらえないんだろう……」と落ち込みます。
カワイ そこにやりがいは?
ニケ な・い……です。
カワイ でしょ? やりがいには「他者」との結び付きが必要なの。だから仕事の天使がご褒美として持ってきてくれるのよ。
ニケ うわぁ~、ニケにも、天使さん出てきてほしい!
カワイ 40歳総務さんは、今の職場でもっとできることはありませんか? 後輩のために何かできることはない? 今までの経験を生かす。一工夫する。何でもやろうと思えばあるんじゃない? 40歳総務さんは「プライベートは充実している」と言ってるけど、プライベートの趣味に熱中するという方法もありますよ。仕事に限った話ではありません。
どちらにしても、動かなきゃ。「ああすりゃよかった、こうすりゃよかった」と嘆いていても、時間が過ぎていくだけです。「これをやってみよう」ということを見つけて、続けてください。続けているうちに、今とは違う景色が見えてきますから。
ニケ ニケも、仕事の天使に見つけてもらえるよう、予習を頑張ります!
カワイ 予習?
ニケ はい! 最近、課長と外周りをさせてもらえるようになったので、顧客情報とかその他もろもろ予習するようにしてるんですぅ。
カワイ 続けてね!
ニケ は~い! では、また来週~!
文/河合薫 写真/PIXTA
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