頼りにしていた先輩が突然転職を決めて会社を去っていきました――ずっとこの先輩のもとで仕事ができると思って頑張っていたアラサー女性は、大きなショックを受けます。そして、素直に転職を祝福できないと言います。アラサー独身社員代表のニケさんと、健康社会学者の河合薫さんが考察していきます。
あるあるカイシャ事件簿Vol.40 「先輩の転職がショック」
その一方で、そう思う自分は「個人の自由(先輩のステップアップの自由、職業選択の自由)」より、「会社のために、部署の仲間のために努力する」という価値観に染まった社会人であることに気が付き、それについてもショックを受けました。
自分の信じていた「こうあるべき=会社のために、仲間のために努力する」というものは正しくないのかと揺らいでいます。
カワイ 一種の失恋だわね。
ニケ そうなんですか? ……。でも、どこにも「先輩=男」なんて書いてないし~、ひょっとしたら女の先輩かもしれないし~。いやぁっやや、別に女の先輩に恋しちゃいけないって言ってるんじゃなくって。えっとえっと、ニケも中1のときに、剣道部の女の先輩にチョコあげたことあるし。いやあ、もち男の先輩でもいいんですけど……○×▽◎×△※※つつっっt^t^^!
カワイ (笑)いろいろ気を遣いまくりね。そういうところが、ニケさんの良いところなんですけどね。
私は恋愛感情のことを言っているわけじゃないの。だから、「一種の」失恋。
相談者の方は、先輩のことを信頼していたし、尊敬していた。先輩のもとで仕事できてうれしかった。ところが先輩は彼女に何の相談もなしに、会社を辞めてしまった。それがショックなんでしょ?
ニケ そっか。そうですよね! ってことは、逆に同じ会社じゃなくなったら、先輩・後輩ではなく、良い友だちになれるかもしれないし。そうですよ! 29歳建設総務さん。切り捨てられてないですよ! もっともっと近くなれるかもしれないですから、元気を出してください!
カワイ ホントの人間関係は、離れてから始まります。それに、「会社のために、仲間のために努力する」のって、ちっとも悪いことではありませんよ。自信を持ってください!
ニケ ゲッ。それはダメです! 社畜反対! 絶対反対! 断固反対! 社畜になったら最後ですぅ。長時間労働やらされ、ボロボロにされて、終わりです!