Purpose in Lifeが高いと人生の満足感も高い

カワイ だったら仕事に励みなさい。死ぬ気で仕事に励めばそれも誰かのためになりますから。そのうち、自分でやりたいことが見えてきますよ。

ニケ 死ぬ気でって……。

カワイ 気持ち的にってことです。人間が持つポジティブな心理的機能の一つに、「パーパス・イン・ライフ(Purpose in Life)」というものがあります。

ニケ 直訳すると「人生の目的」ですね?

カワイ はい、「人生における目的と方向性の感覚」です。

 この感覚は、チャレンジ精神とも相関関係が高く、30代をピークに低下していく傾向にあることが多くの実証研究で明らかにされています。

ニケ もう30すぎだし、無謀なことにチャレンジするのやめとこって思っちゃうからですね、きっと! ニケも33歳さんも、それだ~!

カワイ 「失敗を恐れる感覚」の反対側に位置する感覚です。

ニケ やった! 正解!

誰かが笑顔になることを少しずつやってみたら… (C)PIXTA
誰かが笑顔になることを少しずつやってみたら… (C)PIXTA

カワイ 「この年で新しいことをするのは、ちょっとね」「この年で失敗するのは、ちょっとね」なんて気持ちが、Purpose in Lifeを低下させてしまうの。

 ただ、Purpose in Lifeを高めることに成功すると人生の満足感が高まります。

 私が数年前に行った半年間にわたる研究では、Purpose in Lifeの高い人は周囲といい人間関係を築いている人だった。「他者に相談されたり、頼られることがあるか?」という質問に、「イエス」と答える人だったの。

ニケ へ~。そうなんだ。ってことは……33歳公務員さん、ちっちゃなことでもいいので、誰かが笑顔になるようなことを日々やってみたらいかがでしょ? そうしているうちに、ナニかやりたいことが、体の中からグワァーンと飛び出してくると思います! ザ・Purpose in Life!

カワイ ……素晴らしいまとめだわ。

ニケ テヘヘ。今回は薫さんのために頑張ってみました! いつもおんぶに抱っこですから。

カワイ ありがとう! また、来週もよろしくね。

ニケ ラジャーです。皆さま、また来週~。

文/河合薫 写真/PIXTA

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