アウトドアブランドにも注目! ザ・ノース・フェイスとモンベル

 冬山でのスポーツなど、日常よりもさらに寒い環境で活発に動くシーンを想定したアウトドア向けインナーの実力とは? 極厚でハイテク化繊のザ・ノース・フェイス「ホット」、薄手で天然ウールのモンベル「スーパーメリノウール」をピックアップします。

【試着したのはこちら!】ザ・ノース・フェイスのホット

ザ・ノース・フェイス
【商品名】ロングスリーブ ホット クルー(レディース)
【価格】6800円(税込み7344円)
【商品ページ】http://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/2/NUW66152
【素材】ポリエステル79%、ポリプロピレン18%、ポリウレタン3%

 「ホット」シリーズは、体温を遠赤外線に変換して体を芯から温める光電子の技術を利用し、2種類の素材を接結した厚手の起毛素材で高い保温効果をキープします。肌に触れる面には水分を含まないポリプロピレン繊維を使用して、汗の戻りを防ぎ冷えを抑えます。特殊なポリエステル繊維が中空に温かな空気を保持し、インナーの外に効率的に汗を発散。汗の臭いを強力にカットする抗菌・消臭機能も備えます。

【試着レビュー】ガツンとした厚みで本気の防寒対策

 ザ・ノース・フェイスのアンダーウエアの中でも、最も寒いシーン向けの「ホット」シリーズ。第一印象は、予想外の厚み! かなり本気の防寒向けで、ひと目で断熱性の高そうな裏起毛素材に驚きました。ザ・ノース・フェイスのロゴが入ったシンプルでスポーティなデザインがかっこいい。

 今回試した中で一番厚く、薄めのニットと比べたら、こちらのほうが厚みがあるかもしれません。着てみた印象は、ウェットスーツを薄くしたような感じで、体にぴったり密着して着心地は快適。重くも硬くもなく、窮屈でもありません。厚みはありますが、さらっとして速乾性は高そうです。後は、風を通さない服を重ねれば、かなり寒い地域の防寒に対応できそうです。ただ、この厚みが諸刃の剣で、普段使いにはやや厚手すぎる気も。オフィス内ではなく、屋外イベントなどの仕事には強い味方になるでしょう。

【試着したのはこちら!】モンベルのスーパーメリノウール

モンベル
【商品名】スーパーメリノウール L.W.Uネックシャツ Women's
【価格】4100円(税抜き価格)
【商品ページ】https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107579
【素材】スーパーメリノウール92%、ナイロン8%

 一般的な化繊よりも優れた吸湿・発熱性を持ち、さらに通常のメリノウール(羊毛素材)に比べて伸縮性に優れたモンベルの高品質羊毛素材「スーパーメリノウール」を使用。繊維表面のうろこ状組織が熱を包み込んで逃さず、汗と肌が直接触れることを防ぐとともに、汗による冷えも防ぎます。日常生活以上の汗をかきやすいアウトドアでは、特に汗による冷えを防ぐことが大切なので、そんなシーンではこのスーパーメリノウールが重宝します。

 また、繊維の太さが一定で切れにくいため、ウールにありがちなチクチク感は少なく、肌触りはなめらか。天然繊維ならではの抗菌・防臭効果もあります。ウールですが、家庭でも中性洗剤を使って手軽に洗濯できるのもうれしいポイントです。

【試着レビュー】とにかく薄いのに温かい

 今回着たのは、薄手ながら高い保温性を持つモデル。重ね着に最適で、1年を通して使えるとうたわれています。9分袖で襟周りも大きめに開いており、シャツなどの下に着てもはみ出にくくなっています。ウール9割の生地のためやや表面感がありますが、チクチクする違和感はありません。今回試した中でも最も薄手の部類にもかかわらず、とても温かく、着た瞬間ぬくもりに包まれる感じがしました。試着した日は運悪く気温が上昇し、また体を動かす機会もありましたが、サラリとした着心地は変わらず、とても快適でした。天然繊維の製品が好きな人にはおすすめです。

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 あったかインナーに大切なのは保温性だけでなく、体温を奪う水分をいかに発散させるかがポイント。自分の用途や好みに合った、あったかインナーを見つけてみてください!

文/越智理奈 写真/スタジオキャスパー