今回、ショックだったのは、ベッキーを叩くことで溜飲を下げる「ゲスの極み」な人たちが、わやわや出てきたこと。どうして自分に全く関係のない人のことで、そこまで怒るのか? そのエネルギー、もっとポジティブでハッピーなものに使えたらいいのに。他人の不始末にもっと寛容になれないものなのでしょうか。

(C)PIXTA
(C)PIXTA

自分の価値観と違うだけで、石を投げる人にならないで

 今回の騒動を機に、日経ウーマンオンライン読者の皆さんに、老婆心ながらお伝えしたいと思ったことがあります。

 「私の価値観と違う」という理由だけで、石を投げる人に決してならないでほしいということ。そして同時に、日本には、自分と違う価値観というだけで、直接的に被害を被ったわけではないのに怒り狂う人たちがいることについて、頭に入れておいたほうが安全だということ。

 ただ、何か大きなトラブルがあったとしても、きっとベッキーもそうであるように、必ず人生は続いていきます。そして、大きな笑顔とともに新しい仕事に夢中になる未来がすぐに来ます。万が一、皆さんが仕事や恋愛で理不尽な魔女狩りにあったとしても、時間が何よりも味方をしてくれるはずです。

 だって今や、世の中も、狩野英孝の二股疑惑や国会議員の不倫問題に関心が移っている。時間の経過こそ、大きなトラブルにおいて一番の味方であることを心の片隅においてくださいね。だからこそ、時間を置いて復帰するであろうベッキーのことを、笑顔で迎えてあげませんか。

 そして何より、「命短し。人生に恋せよ、乙女!」

 本当の恋をしていたら、他人に石を投げているヒマはないはずです。自分自身の人生に思い切り恋をしてくださいな。

文/村山らむね

プロフィール
消費生活アドバイザー、産業カウンセラー、ファイナンシャルプランナー
村山らむね
1966年生まれ。埼玉県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、東芝入社。都市開発・新規事業開発に携わりながら、「村山らむね」として個人HP「らむね的通販生活」を立ち上げ。2000年からイーライフにてウェブや企業SNSのプロデュースを担当。2004年にスタイルビズ設立。経産省 消費経済審議会 特定商取引部会委員会や日経イノベーションアワード審査員など多数。2004年から「ワーキングマザースタイル」を運営。高校3年生の娘を持つ。