なでしこ銘柄・45社の顔ぶれ
初の選定入りとなった企業のうち、たとえば石油資源開発では、「中期事業計画において女性管理職比率の数値目標を明示したこと」「女性社員と男性管理職双方への意識啓発研修を行った」などの取り組みが評価されたようです。また、同じく初選定の住友林業では「社長名で女性活躍推進宣言を発信」、ワコールホールディングスでは「女性特有のライフステージに応じた労働条件を整備しつつ、性別ではなく、能力による採用および育成を重視」などの独自の取り組みを行っていました。 また、44社は東証一部上場企業でしたが、マザーズからは1社、トレンダーズが選ばれました。
一方、日産自動車、東京急行電鉄、KDDIは初年度から4年連続の選定入りを果たしました。
3社の管理職数における女性比率をアンケート回答より見てみると、
日産自動車…8.2%
東京急行電鉄…4.1%
KDDI…4.3%
となっています。
「全従業員向け柔軟な勤務場所・時間を認める制度の取得率」が日産自動車では100.0%、東京急行電鉄では62.0%、KDDIは60.0%と女性だけでなく誰もが働きやすい制度が整えられているようです。またKDDIでは「男性育児休業取得率」が84.0%と極めて高いことが分かりました。
「なでしこ銘柄」の市場での動きは?
では実際に「なでしこ銘柄」は株式市場でどのように評価されているのでしょうか。経済産業省と東京証券取引所では今回の選定の対象となった28業種ごとに女性の活躍度スコアが最も高い1社を選定し、指数を試算しています。TOPIXの推移とも比較していますが、女性が活躍している企業では指数が高いことが分かります。女性の活躍推進によって企業の業績も活性化されている証拠といえるでしょう。