小林麻央さんや北斗晶さんなど、がんの闘病記をブログに残す著名人が増えています。この二人の発信の場は、どちらもアメーバブログ。がん闘病記になぜアメブロが選ばれるのか? その理由を知るべく、ネット編集者の中川淳一郎さんに、アメブロ広報に突撃してもらいました。

中川淳一郎が取材 なぜがん闘病記はアメブロで書かれるのか?

闘病記を積極的に発信し、英BBCから「今年の女性100人」に選ばれた小林麻央さん

 「ハンコ貸してください!」――2000年のとある春の午前、会社員だった私の携帯電話にOB訪問で出会った学生から電話がかかってきた。

「今から最終面接なんです! でもハンコを忘れてしまいまして……。中川さん、会社にいますか!?」

「あぁ、いるよ。急いでおいで。13階だからね」

 ――そんなやり取りをした中川君が29歳の若さで亡くなったのは2008年のこと。

 彼の訃報を知ったのは既に葬儀が終わった後だった。

 「皆が集える場所を作りたい――」白血病だった彼はそう語っていたという。2008年、白血病のため29歳で亡くなった彼の両親の元を死後訪れたとき、そう聞いた。

 そんな彼がつづった闘病記のブログは、今でも毎日誰かが訪れ、命日になると最後に執筆されたブログ記事には彼をしのぶコメントが書き込まれる。人々は「また来たよ」とメッセージを残していく。最後のメッセージは彼が友人に託し、死後に更新したものだ。