再雇用に積極的な姿勢を見せる企業も

 再雇用されたら、周りの反応がどうなのかも気になるところです。再雇用した企業に「再雇用後の周りの社員の反応は」と聞くと、「とても良い」(18%)、「まあまあ良い」(58%)で良好な反応が76%を占めました。「あまり良くない」(12%)、「とても悪い」(1%)を大きく上回っています。

 再雇用について、10%の企業は「積極的に再雇用したい」と回答。「自社に必要な能力があれば再雇用したい」(51%)、「再雇用制度や給与基準など、体制が整えば再雇用したい」(8%)、「在籍する社員が許せば再雇用したい」(12%)など、条件が合えば再雇用したいと望む企業が7割にのぼります。その背景として、「経験者採用が難しくなっている」「経験がものを言う」などのコメントが寄せられています。

出戻り社員の再雇用について、今後の予定をお聞かせください。
出戻り社員の再雇用について、今後の予定をお聞かせください。

 人材不足やミスマッチなどにより、適切な採用が難しくなる中、再雇用を人材確保の一手として検討する企業が多いようです。

 働く側としては、先々のことまで考えて、在籍時はもちろん退職後も社員とのつながりを大切にしておいたほうがいいでしょう。そして、もし「一度退職した企業に戻りたい」と思ったら、その希望を企業や社員にストレートに伝えてみることで、意外と実現するかもしれません。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA

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