東京での新たなリーダーは

 今回活躍した若い選手たちには、こうしたリーダーたちの姿をよく覚えておいてほしいもの。身一つで戦うことができた今回と違い、次は「メダル候補」という期待が乗り、「地元開催」という巨大な重圧が乗り、その競技を代表する「顔役」としての責務が乗り、スポーツを通じて素晴らしい未来を作っていく「社会性」が求められます。そのすべてをこなせる人物になったとき、ようやく世代は交代するのです。

 強いだけでは務まらない仕事を引き受けられるリーダーが数多くいたリオ。リオは若手選手台頭の大会である以上に、それを支えるリーダーたちの大会でもありました。だからこそ41個ものメダルがありました。東京ではこの仕事を誰ができるのか、新たなリーダーの台頭に期待したいものです。

 リオで活躍したこの3人のような、温かく、厳しく、強い、日本のリーダーとなれる存在は、一体誰になるのでしょうか。

文/フモフモ編集長 写真/PIXTA

プロフィール
フモフモ編集長
フモフモ編集長
サッカー、野球、大相撲、バレーボールや格闘技・モータースポーツに至るまで、日本のスポーツ界を広く浅く生温かく見守るぬいぐるみ。2005年3月にライブドアブログにて「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」を開設し、世間をアッと言わせるコラムを書き続けている。