「忘れよう」とツイートして沈んだ気持ちを切り替える

 つらいことがあって気分が沈んでしまったときには、気持ちを“リリース”する時間を持つ。ある日のツイッターには、

 『陽が沈む頃には忘れよーっと
  切り替える心が
  今日の楽しさをきめるんだ』

 とのつぶやきが。「言霊(ことだま)ってあると思う。言葉にすると自分に言い聞かせることができ、気持ちも変わるんです」。自分の行動一つで、その日の気分も変わるし、相手との関係も変わる。「今、この時間に何をするか」が明日を変えると信じている。

 「大人になると、自分から意志を持って何かをつかみに行かないと未来は切り開けない。だから遠い未来を考えるよりも、まずは目の前のことに集中。“明日はこうなっていたいな”と思いながら日々を過ごしています」

吉高さんへ5つの質問

仕事モードをOFFに切り替えるのは、日々の晩酌だそう 写真/柴田文子
仕事モードをOFFに切り替えるのは、日々の晩酌だそう 写真/柴田文子

【1】10代の頃に比べて「仕事の時間」への意識は変わった?

「大人になったら自分で“何か”をつかみに行かないと」
と思うようになりました

 「10代の頃は“与えられたスケジュールをこなしていれば、明日が開ける”と思っていたけれど、大人になったらそうはいかない。“自分でつかみに行かないと”という意識に変わりました」


【2】どんなに忙しくても確保している時間は?

毎日1杯はお酒を飲んで
ONとOFFとの区切りをつけています

 仕事モードをOFFに切り替えるのは、日々の晩酌。「お疲れ様でした! と1日に終止符を打つ感じ。ウイスキーをソーダで割ってハイボールにして飲むのが好き。私にとって大切な時間です」。


【3】仕事で充実感を味わうために「どんな時間」を持つようにしている?

スタッフさんの名前を覚える
ようにしています

 現場でスタッフの名前を覚えて呼ぶことで、仕事がグッと楽しくなった。「大好きな映画『ラースと、その彼女』にも、『人が呼ばれて一番うれしい言葉は自分の名前なんだ』というセリフがあるんですよ」。


【4】OFF時間の予定はどう立てている?

予定を立てるのは窮屈。
その日のテンションで動きます

 「予定を決めるとそれに向かって生きている気がして息苦しくなるから、その日の気分任せ」。ゆっくり寝たり、ゲームをしたり。近藤春菜さんなど、仲良しの人とおいしいものを食べに行くことも。


【5】忙しいときの家事、どうしてる?

キッチンの水回りだけは
いつもキレイにしています

 「シンクに洗い物が残っている状態が嫌なので、ごはんを食べ終わったら即片づけます。たまに、“洗い物や洗濯って一生続くんだな”と思うと気が遠くなっちゃいますね(笑)」

『東京タラレバ娘』
“タラレバ”が口癖で、恋も仕事もイマイチな30歳・独身・彼氏ナシの鎌田倫子が、幸せを探して突き進む。東村アキコさんの話題の漫画をドラマ化。日本テレビ系で1月18日(水)22時スタート。

プロフィール
よしたか・ゆりこ/1988年東京都生まれ。2006年に映画デビュー。08年に主演映画『蛇にピアス』で第32回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。数々の映画やドラマで活躍し、14年にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』に主演。1月18日スタートのドラマ『東京タラレバ娘』で主演を務める。

リング22万7500円/ロウジェ(NATIVE VILLAGE203-5422-8044)
ワンピース、パンプス/共にスタイリスト私物

取材・文/西尾英子 写真/柴田文子 スタイリング/有本祐輔 ヘアメイク/RYO

日経WOMAN2017年2月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。