ネガティブに陥ってしまったら…?

 どんなに明るい性格の人だって、落ち込むことはあるはず。女性なら、ちょっとしたことでネガティブに陥ってしまうこともあるのでは?

 幼なじみであるボーカルToshlの洗脳、バンドの解散、メンバーの死。次々と襲う試練に、一時は精神科へ通っていたというYOSHIKIさん。ネガティブに陥ってしまったときは、どう気持ちの整理をつけていたのでしょうか。

やっぱり一晩寝てみる

即興でピアノを弾いてくださる場面も  写真/小野さやか
即興でピアノを弾いてくださる場面も  写真/小野さやか

 僕は、解散前と再結成後では自分自身が変わったと思うんです。ボーカルのToshlが脱退してバンドが解散して、そのきっかけを作ってしまったのは、リーダーである僕の責任だった、と。

 英語でも「Should have」「Could have」「Would have」という「もし~~だったら」って後悔の表現があるけれど、考え出したらキリがないんですよね。起きてしまったことは事実であって変えられないし、特に人の死って受け入れるのは難しいと思うんです。

 でもそれ以外のことは、すべて意味があって今僕らはここにいるんじゃないかなって思うんですよね。

 再結成後は、いかに僕の周りで起きていることが奇跡的なことなんだってことに気づいて。当たり前のように友達がいて、当たり前のように家族がいる。

 それがどんなに大切なことかってことに気づいたら、ささいなことに怒ったり、落ち込んだりするのがもったいないなって。

 だから、ネガティブになったときも、まず「一晩寝る」、ですね。衝動的になって行動しても、何も良いことはないんですよ。