人を裁いていた20代 30代から楽になる?

岡:「私なんて……」と深刻にならずに、「私だって!」と奮い立たせるのがいいですね。

瀧波:最初は自分をだましだましやることになるけれど、次第にそれが本物になることもあるから。ノリから変えていくことは大事だと思いますよ。人間って、複雑になりたかったらいくらでもそうなれるけれど、逆にいえば、単純にもなれるんですよね。

瀧波さんのブローチ、お花かと思いきや「これ、文鳥なんですよ」

岡:そうですね。心を変える方法で、一番取りかかりやすいのは、「行動」と「言葉」。外側から変えていくことは有効です。たとえ気持ちが伴っていなくても、ポジティブな言葉を発したり、行動を変えることで、自分が変わっていくことは私も経験済みです。私の場合は、「片付け」をすることで、精神疾患のどん底状態から1年でラクになりましたから。

瀧波:年齢によっても考え方は変わるし、モヤモヤの対処法もうまくなってきますよね。岡さんの20代はどうでした?

岡:20代の私は、すごく人を「裁いていた」気がしますね。「こうでなくてはダメ」という固定概念がすごく強くて、世間一般のレールから外れてやりたいことをやっている人を見ると、内心すごく羨ましいと思っているのに、その気持ちを素直に認められずに「でも大学行ってないよね?」と否定しちゃったり、「大恋愛かもしれないけど、不倫じゃん」と責めてみたり。今思うと、自由に生きている人が羨ましかった。自分の中で「こんなふうに生きたい」という軸がなくて、自信も持てなかったから。

20代は他人を「ジャッジ」していたと話す岡さん。今はその気持ちが落ち着いて楽になったそう

瀧波:20代は、「世間並み」の呪縛にとらわれやすいですよね。「年収がこれくらいないとダメなんじゃないか」とか、平均値から外れたくないという気持ちが強いのかも。でも、思い通りにいかない場面は必ずきますよ。人間関係につまずいたり、不倫してひどい目にあったり、全然お金が貯まらなかったり。一見うまくいっているように見える人でも、その人なりに何らかの苦悩を抱えていたりしますからね。

岡:そうそう。でも、壁にぶつかったときこそ、「自分を変えるきっかけ」になると思うんですよね。