モヤモヤを手放すために

岡:私の場合、双極性障害になったり、アラフォーで男に振られて2カ月寝込んだり。まさかこの歳でっていうぐらいつらい思いをしたけれど、それが変わるきっかけになったし、今は楽しいと思えるようになった。だから、壁にぶつかっても絶望しないでほしいんです。その先の人生のほうがずっと長いんだし、たとえ今、描いている幸せとは違う形の人生を歩んだとしても、そこでの幸せは絶対にあるから。

瀧波:私も20代の頃は、考え過ぎて煮詰まっちゃうことが結構ありましたね。でも、今悩んでいる人には、「考え込んで自己否定したり責めたりしなくていい」と言ってあげたい。自分のいいところや得意なことに目を向けたほうが絶対にいいと思う!

――最後に、お二人が「2017年の下半期に、モヤモヤを手放すためにやってみたいこと」を教えてください。

岡:「自分をつらくさせること」はしないことですね。人間関係にしても、相手に不安をまき散らすような人とは距離を置くようにしていく。

瀧波:「誰とでも仲良くしよう」って無理に思う必要はないですよね。自分と合わない人には必要以上に接触しないと決めることができれば、「誰にでもいい人」でいる必要はなくなるし、嫌な相手を遠ざけることもできる。陳腐な言葉になるかもしれないけれど、「自分がハッピーになって、ハッピーをおすそ分けする」ようになりたいな、と。

岡:いいですね、本当にそう思う。

瀧波:もはや瀬戸内寂聴さんの域ですよね(笑)。

文/西尾英子 写真/品田裕美


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