フリーになるときに考えるべきこと

 1つ、フリーを目指す際、考えてほしい重要なことがある。

 フリーを数年やって通用しないと思ったら、会社員にスパッと戻れるかどうか、だ。

 オレも、フリーでは通用しなくて貯金がなくなったら、また会社員になろうと思っていた。「もしかしたら、フリーでうまくいくかもしれない」ぐらいの気持ちで、あまり崇高な夢は持たない方がいい。フリーになって4年目に今より年収が少なかったら勤め先を探すとか、目安を持つといいよね。

文/大塚千春、写真/小野さやか

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

1973年東京都生まれ。97年博報堂入社、CC局(現PR戦略局)に配属。2001年、もはやサラリーマンは無理だと悟り無職になる。そこから様々な人との縁からフリーのライター・編集者に。現在は、「NEWSポストセブン」編集長など、ネット上のコンテンツの編集業務を主な仕事とする。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』(星海社新書)、『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)など。今年5月末、有料サイトcakesでの連載「赤坂のカエル」をまとめた書籍『仕事に能力は関係ない。27歳からの大逆転仕事術』(KADOKAWA)を上梓。
 無頼派でありながら、携帯も「ニンテンドーDS」もラブリーなピンク色。「趣味じゃない」と言いつつ、知り合いがくれたからとサンリオの「KIRIMIちゃん.」のペンケースを愛用する人情家。