ネットニュース編集者・中川淳一郎さんに、2016年に最も注目されたトピックスについて語っていただきました。後編である今回は、中川さんが今年最も注目したトピックスをご紹介。意外な人々が並びましたよ。

前編⇒「ベッキーは○○で復帰すべし あの人が2016年を斬る」

【後編】ショーンK、移民排斥、あの人のわき毛にも注目

 今年の話題のなかで、オレのMVPは、経営コンサルタントと称していたショーンK(ショーン・マクアードル川上)です。

 もう、大好き。だって、あんなに努力したヤツはいないでしょ。

 もし、正直に自分のことを語っていたら何も問題がなかったはずなのに、経歴についてウソをついて水泡に帰した。切なくて男の哀愁を誘う。

 世界5カ国、7拠点にオフィスがあるとか言って、そこを飛び回ってて、スカイプで会議して、テレビやラジオの番組を毎週やっていてという話で。

 三菱自動車のアウトランダーPHEVのCMに出て、経営コンサルタントとしての仕事を色々語っていたんだけど、アウトランダーPHEVは電気自動車で電源を取れるから、海辺のコテージのようなところでラップトップをいきなり広げて海外とカンファレンスができる、なんて話しながら仕事を始めていた。でも、全部ウソなわけでしょ。

 彼は正体がばれたらどうしようと、日々びくびくしていたんだと思う。

 あんなにイケメンで金持ちだったら何かしら女性スキャンダルがあってもいいのになかった。仮にばれたらと思うと女性とも付き合えなかったんだろう。

 ショーンKの地元・熊本の人たちの証言が味わい深くて、「ホラッチョ川上」(ホラ吹きという意味)と呼ばれていましたとか、外国人顔なのに本名は「(川上)伸一郎」だとか、身長が低いとか。哀愁いっぱいで叩く気にもなれない。