中川さん個人の今年のホットニュースは

 個人的な今年のニュースとしては、新しい大きな仕事をもらえた。

 サイバーエージェントとテレビ朝日が組んで4月に始めたネット動画配信サービスのAbemaTV(アベマTV)の仕事で、AbemaTIMES(アベマタイムズ)というニュースサイトの編集に年初の準備段階から関わってきた。

 何がうれしいって、本当なら若い人がやるべき新しいサービスに、40歳を超えたオレみたいなおっさんに真っ先に頼んでくれたことだ。

 この歳になっても、きちんと若い人がいるところに呼ばれるのはありがたい。

 それは、オレががたがた文句を言わないとか、彼らは毎日忙しいから安定した人に任せたいということが大きいんだろうけど、オレにとっての方がいいことだらけ。親会社のテレビ朝日の文化を感じられたり、この企画にかかわっているネット界隈の若手スターをはじめ、存在は知ってはいたものの仕事をしたことがなかったネット関係の人たちと、一緒に働けたという大きな実りがあった。

 よかったら、みなさん見てください。それでは、よいお年を。

中川淳一郎
1973年東京都生まれ。97年博報堂入社、CC局(現PR戦略局)に配属。2001年、もはやサラリーマンは無理だと悟り無職になる。そこから様々な人との縁からフリーのライター・編集者に。現在は、「NEWSポストセブン」編集者など、ネット上のコンテンツの編集業務を主な仕事とする。
著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』(星海社新書)、『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)、『仕事に能力は関係ない。27歳無職からの大逆転仕事術』(KADOKAWA)、『バカざんまい』(新潮新書)など多数。
毎年年末は海外に旅行に行くことにしているそう。最近一番良かったと思った国はチェコ。理由は「ロマンチックという言葉があるけど、それを一番感じるから」。

前編⇒「ベッキーは○○で復帰すべし あの人が2016年を斬る」

文/大塚千春、写真/小野さやか