後ろから抱きつかれた場合

背後から抱きつかれた状態

 抱きつかれると、怖くなって身を守ろうと前かがみになってしまいがちです。しかしそうすると、上から相手がのしかかって来たときに力で負けてしまいます。

(1)そこで、背筋を伸ばしたまま膝を曲げ、地面を蹴り出す力をためます。

江崎グリコのゴールインマークのようなポージング。後ろに蹴り出した足で相手を遠ざけます

(2)相手の重心が崩れた隙に、足を大きく一歩前に踏み出して立ち上がり、同時に上に手を広げて相手を振り払い、逃げます。

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 今回教わった護身術は誰でも実践できる簡単なものですが、万が一のときはパニック状態に陥る可能性があります。体が反射的に動くように、時々復習をしておくとよいでしょう。

 自分の身を守るための手段として護身術を身に付けることは有効ですが、危険な目に遭う機会をつくらないことこそが重要なのです。改めて、普段の心構えが一番の護身術と心得えておきたいものですね。

文/華井由利奈 写真/小野さやか

この人に聞きました
渡辺文子
綜合警備保障(ALSOK)
渡辺文子(わたなべ・ふみこ)さん