節約をさまたげるNG行動2 「お得情報」が大好き

 買い物をするときは必ずセール、定価では買わないように頑張っている……という人も要チェックです。

 もし、日ごろから欲しい商品があって、自分でお店を丹念に見てリサーチし、全く同じ商品がA店では1万円、B店では5000円となっていたとしたら、そのお得情報は「自分の目で見て確かめたもの」なのでOK。買っても損はしません。

 「気を付けたいのは、店側から発信されるお得情報です。例えばプロ野球やJリーグのチームが勝ったときに行われる『優勝セール』。もしチームが負けたら『応援ありがとうセール』と名を変え、どちらにしてもセールは行われます。なぜ、店側がセールをするかというと『もうかるから』にほかなりません。アパレル商品などは売れ残るとほとんどが焼却処分となるので、値引きしてでも販売したほうが損失は少なくなるんです。

セール時の衝動買い、ムダ買いには注意したいもの (C)PIXTA
セール時の衝動買い、ムダ買いには注意したいもの (C)PIXTA

 セール時は値札にも気を付けましょう。5万円の洋服が2万9800円となっていたとしても、もともと2万9800円の価値なのかもしれません。『今ならスーツを2着買うと、1着無料』も、そもそも2着で1着分の値段なのかもしれません。品質をよく見極めないと安物買いの銭失いになり、結局は損をしてしまいます。

 ちなみに店員が『最後の1着です』『1点モノです』というのは、『希少性原理』といいます。『先着100名限定』『お一人様1枚限り』も同じことで、希少性や限定性によって購買意欲を強く刺激するんです。

 セール時の高揚感で衝動買い、ムダ買いしないように注意しましょう」(大江さん)