節約をさまたげるNG行動3 「自分へのご褒美」がやめられない

 仕事を頑張った時、ストレスがたまった時、何かにつけて「自分へのご褒美」を頻発していませんか? それが本当に納得いくものならいいのですが、危険なのは「ご褒美」に「言い訳」が付随している場合です。

 「人間は何か行動を起こすときに『理由付け』をしたがります。例えば『安かったから買った』『必要だから買った』などと理由と行動が一致すればいいのですが、節約中なのに予算オーバーの買い物をしてしまったり、ダイエット中なのにデザートを食べてしまったりするのは理由と行動が一致しません。

 何かにつけて「自分へのご褒美」を頻発していませんか (C)PIXTA
 何かにつけて「自分へのご褒美」を頻発していませんか (C)PIXTA

 そこで『事実関係をねつ造』するために出てくるのが『自分へのご褒美』という言葉。普通であれば『今月は衝動買いしちゃったから、来月は節約しよう』と反省できるのですが、『ご褒美』にしてしまうと何でも無条件に正当化してしまうため、反省しない → 対策も取れない → 浪費が続く……というパターンに陥ってしまうんです」(大江さん)

 ついつい使ってしまう「ご褒美」という言葉ですが、実は後ろめたさを隠しているのかもしれませんね。

 「でも、たまにはご褒美もいいと思いますよ。だって人間ですから。使い過ぎたと思ったら、ちゃんと反省して次につなげればいいんです」(大江さん)