スニーカーの基本の洗い方

 夏が終わって洗いたくなるものの一つがスニーカー。汚れが目立ちやすい白いスニーカーをきれいに保つための方法を紹介します。

【1】まずは素材をチェック。布製のものは洗濯が可能です。天然皮革や合成皮革の場合は洗えないので注意しましょう。

【2】洗える場合、まずはスニーカーに付いている泥をブラシで落とします。このとき、靴の底に付いた泥も落としましょう。湿った泥が付いている場合には、乾かしてから落とします。ひもも事前に外しておきます。

【3】洗う際には、靴全体に液体洗剤か泥用の部分洗い剤を付け、水を軽く含ませたズックブラシでこすります。靴の内側も同様です。細かい部分は小さなブラシでこすり、ゴム部分はメラミンスポンジを軽くぬらしてこすります。事前に外したひもは、洗剤を付けて両手でこすり合わせます。

 ここでのポイントは、靴を水でぬらす前に洗剤を付けること。洗剤を付ける前にぬらしてしまうと、泥と水が一緒に繊維の中に入り込んで、汚れが落ちにくくなってしまいます。靴全体に洗剤を行き渡らせにくい場合には、洗剤を水で薄めた洗剤液を使用しましょう。

 すすぐときは、ズックブラシでこすりながらきれいな水で洗剤を落とします。最後に消臭・防臭効果のある柔軟剤を使うと、においを抑えることもできます。柔軟剤は、使用量の目安が水30リットルに10ミリリットルの場合、5リットルの水に2ミリリットル溶かす分量です。

 最後に、スニーカーの形を整えて陰干しします。肩の部分を曲げた針金ハンガーに爪先を掛けて干すと、水切れが早くなります。

 いかがでしたか。すっきり晴れた秋晴れの休日には、普段なかなかできなかった大物洗濯や靴洗いにチャレンジしてみては?

【参考】
ライオン 情報サイト「Lidea」

文/飯田 樹 写真/PIXTA

プロフィール
大貫 和泉
大貫 和泉
ライオン「お洗濯マイスター」。消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2児の母親としての経験と研究活動を融合し、主婦・母親・女性目線で日々の洗濯に役立つ情報を発信している。