クレジットカードはなるべく使わない

 ただし、携帯代や保険料など、月々の支払額が変わらない固定費や、カード払いにしたからといってムダ遣いにつながらない水道光熱費などの支払いにクレジットカードを使うのは問題ありません。ポイントも付くので、現金で払うよりもかえって得をすることもあるでしょう。

 また、自分の経済状況を踏まえて、家計をコントロールしながら利用できる人であれば、何にも問題ありません。そのまま利用してもよいでしょう。

 しかし残念ながら、そういう人はあまり多くないと思います。

 きちんと自己管理する自信がないのであれば、クレジットカードはなるべく使わないようにしたほうが、貯金はたまりやすくなります。

 何か購入するにしても、なるべく「お金を貯めてから買う」という習慣をつけたほうが、お金をムダにしないで済むし、結果的に買ったものも大事にできるはずです。

 また、お金を貯めている期間は、「本当に自分にとって必要か?」と自分自身に確認する時間にもなります。

「やっぱりもう少し、安いものにしよう」「この商品よりももっといいものが見つかった」と「買うのをやめる選択」もできるのです。

ブランドデビットカードにチェンジしてみよう

 かくいう私もクレジットカードがあれば、使ってしまうタイプです。ですから、クレジットカードは作っていません。

 その代わり、ブランドデビットカードを持っています。

 このカードは、金融機関で発行されるキャッシュカード「Jデビット」とは違い、「VISA」や「JCB」といったクレジットカード会社と提携している銀行が共同発行するもので、即時決済できるクレジットカードのようなもの。カードを利用すると同時に、口座から利用金額が引き落とされる(あるいは留保される)仕組みになっています。

 口座残高分の金額しか買い物はできませんし、分割払いは不可となっています。

 そのため、クレジットカードより支出管理が簡単になるのです。

 クレジットカードと同様、ネット通販で利用できますし、「VISA」が付いているデビットカードであれば、海外の多くのホテルや店で使えるので、何も不自由はありません。

 クレジットカードでつい買い物をしてしまうという人は、思い切ってブランドデビットカードに切り替えるというのも一つの方法だと思います。

マンガ/桜こずえ、文/横山光昭


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