(3)振り返りとナレッジベース化を徹底させる

 次から次に仕事を振られ、一つ片付くとまた一つ増え……、休憩を挟む暇もない! という状況に陥った経験はありませんか?

 仕事をさばくだけで精一杯で、自分で見直して質を上げる余裕もなくなってしまう人が多いもの。そういう場合、人手が少ないとか、仕事が多過ぎるのではなく、自分のナレッジベースがうまく作れていないことが原因です。

仕事内容を振り返ってナレッジベースを作れば、次回につながる
仕事内容を振り返ってナレッジベースを作れば、次回につながる

 ナレッジベースとは、知識やノウハウを蓄積したデータベースのことです。自分が携わってきた仕事の成功事例、失敗事例を整理し、まとめてみましょう。そうすることで、次の仕事ではよかった点を生かしたり改善点を直したりでき、前よりも楽に作業を進めることができるようになります。

 ナレッジベース化のためには、一つの仕事が終わったら、振り返るための専用時間を設けること。そして、「さっきのプレゼンは、お客さんに商品のよさが伝わったかな?」「あの書類、データの順番を変えたほうが分かりやすかったかな?」と、振り返る習慣を付けてください。

 振り返りのタイミングは、細かい仕事が終わるたびにしてもいいですし、帰りの電車の中でも大丈夫。時間もほんの5分、10分でかまいません。作業していたときよりも客観的に自分の仕事を見ることができ、成功点や改善点が見えてきます。

文/吉山勇樹、マンガ/東里桐子

著者プロフィール
吉山勇樹(よしやま・ゆうき)
ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO。複数の企業の経営に携わる傍ら、著者としては、「残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術」(明日香出版社)をはじめ数々のベストセラーをリリース。仏・シャンパーニュ騎士団オフィシエ、複数のNPOの理事や音楽活動、父親としての顔を持ちながら、自らがダンドリ仕事術を実践し、人の3倍以上の生産性を上げる日々を送る。公式ツイッター:Yuuki_yoshiyama

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 著者:吉山勇樹(原作)、東里桐子(マンガ)
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