働く女性の悩み「似合う色が分からない!」

――本や雑誌で、カラー診断やパーソナルカラーについての情報を目にすることが増えましたが、自分に似合う色が分からない、と悩んでいる女性はやはり多いのでしょうか。

矢吹朋子(やぶき・ともこ)

ブラッシュアップStyle主宰。イメージアップコーディネイター、パーソナルカラー&メイク講師。商社勤務、ブライダル業界を経て、「やさしげ美人OL」に見せる色の組み合わせをパーソナル提案し、婚活女子や、企業家など、働く女性から絶大な支持を得る。18年で5000人以上の診断をし、独自のカラー診断ルールをあみだす。

公式ウェブサイト:
http://www.yabuki-tomoko.com/

矢吹朋子さん(以下、矢吹):長年サロンワークをしてきた中で、「何がお困りですか?」とお客さまにたずねると、ほとんどの方が「クローゼットがベーシックカラーばかりで、いつも同じ系統色のコーディネイトになってしまう」とお答えになります。

 会社に着ていくお洋服がベーシックカラー中心なので、プライベートで色物を着ることに慣れていない。ときどきイメージを変えたい、気分を高めたいと思っても、何色を選んでいいのかまったく分からない、という方がとても多いんです。

――実際自分のパーソナルカラーを熟知している人と、そうでない人というのは、見え方に差があるものなのでしょうか?

矢吹:お洋服の色はもちろんですが、特に効果が分かりやすいのはメイクの色ですね。

 似合わない色でメイクをすると、周囲からはメイクが濃く見えてしまうことがあります。「メイクを薄くしているつもりが、濃いと言われる」という人は、だいたい色が合っていないんです。自分に合った色を使うと、色が飛び出すことなく肌にきれいになじんで、健康的に見えます。

 またこの逆のパターンで、メイクをしているのにメイクしていないように見える人。これも、色が合っていないためです。

パーソナルカラーを使いこなすと好感度がアップ

――塗り方や塗る分量の問題ではなくてですか?

矢吹:塗る分量の問題ではありません。お肌に似合う色はたくさん付けてもお肌から浮かないので、濃く見える心配がありません。

 一番の問題は、似合う色が分からず、寒色と暖色の色をゴチャ混ぜに使うことです。これでは不安定な印象になりますし、メイクも濃く見えます。寒色なら寒色で、暖色なら暖色で、肌や瞳の色にあった色でコーディネートをすると安定した自然なグラデーションができ、見た人に安心感を与えることができます。

――ということは、色を上手に使うことで好感度を上げることができると。

矢吹:そうですね。ベーシックカラーも確かに安定する色ですが、相手に印象を残しにくいのです。であれば、自分に似合う色のストールやネックレスなどを1カ所でもプラスすると、その色反射として相手の脳裏に残り、覚えてもらえるようになります。第一印象では色の使い方が重要なんですよ。

――何か一つ、色を取り入れてみるとしたら、最初は口紅が無難でしょうか。

矢吹:最も理想的なのは、お洋服の色を全部そろえること。しかし、「全部自分のパーソナルカラーに変えて!」と言うのは難しいですし、お金もかかってしまいますよね。それならば、肌がきれいに見える色のネックレスや口紅をつけるだけでも、印象がガラリと変わります。

 また、自分に似合う色が分かっていれば、ファンデーションで色ムラや肌悩みを隠そうとしなくても、きれいに見せることができます。青いクマが隠れる口紅、くすみが隠れる口紅やストールやネックレスといったアイテムでカバーできるんです。補色が少なくて済み、厚塗りする必要もなくなりますよ。

「自分に似合う色を1カ所でいいので、顔の近くに配置するよう意識して」と矢吹さん

 カラー診断を受けた後、鏡で色を比べてみると、印象の違いを実感できるようです。そして、そこで選んだ口紅をつけて会社に行ってみると、周りの人も何らかの違いに気付くようで、人から見た印象の違いの大きさを感じます。