腸は、食べ物の栄養を消化・吸収するだけでなく、口から入ってきた病原体やその毒素に直接さらされる部位でもあります。そのため小腸には、病原体の情報を全身に伝える、体内最大の免疫システムが存在します。この免疫システムに働きかけ、病気の感染から体を守ってくれる「免疫力アップ食材」を毎日の食事に取り入れ、病気に負けない体を作りましょう。

免疫力アップ食材が効く 3つのメカニズム

食品が免疫力を高めるメカニズムは主に次の3つ。

【1】ビタミンB1
腸管免疫の要であるパイエル板を大きく維持し、スムーズに稼働させるのに不可欠な成分。不足すると抗体を作る力が低下する。

【2】キノコのβグルカンやモズクのフコイダン
小腸を通る際に一部が取り込まれ、全身をパトロールしている免疫細胞の働きを活発にする。

【3】ビタミンD
粘膜からの病原体の侵入を防ぎ、全身でマクロファージが病原体を攻撃する際の「武器」を増強する。