【2】キノコのβグルカンやモズクのフコイダン

侵入した病原菌やウイルス感染細胞を見つけて破壊するNK(ナチュラルキラー)細胞などの働きを強化する。

1日にとりたい量はマイタケなら約70g、モズクなら約50g

 忙しいときに限ってカゼを引く、体力の低下を感じる。そんな人は、全身をパトロールしてまわる免疫細胞の働きが低下しているかもしれない。

 病原菌やウイルスが体内に侵入すると、その病原体をターゲットとする抗体が作られるが、抗体が作られるまでには数日かかる。そこで、常にマクロファージやNK(ナチュラルキラー)細胞といった免疫細胞が血液に乗って全身をパトロールし、異物や感染細胞を見つけ次第、排除してくれるのだが、パトロール細胞の働きは、加齢やストレスなどで低下しやすい。

 キノコのβグルカン、モズクなどに含まれるフコイダンは、免疫細胞に「パトロールを強化しなくては!」と活動を促進する刺激になると考えられている。