きな粉はすごい! 大豆製品の中で繊維量ナンバー1
栄養価は生や乾燥大豆とほぼ変わらず、大豆丸ごとの栄養素が手軽にとれる。炒って粉にしているため、重量当たりの食物繊維量は大豆製品で一番多く、100gに18.1g、大さじ1杯に2.7g含まれる。たんぱく質も豊富。
きな粉は3種類。栄養価は変わらない
きな粉(写真左)
大豆を炒ってから挽いた粉。香ばしい香りが特徴。語源は「黄なる粉」といわれる。
黒豆きな粉(写真中)
黒豆を炒って挽いたもの。皮の黒い色素成分のアントシアニンが含まれコクがある。
うぐいす粉(写真右)
未成熟の大豆である青大豆を原料にしたきな粉。淡い緑色で、うぐいす粉といわれる。
「セカンドミール効果」を調べてみました!
朝食できな粉をとると、昼食時にも血糖値が上がりにくくなるかを試した。朝8時に朝食、11時に昼食を食べ、血糖値の変化を測定。
1日目の朝食:トースト1枚+カフェオレ(市販/165kcal)
2日目の朝食:トースト1枚+青汁きな粉(冷凍青汁、きな粉大さじ2杯、リンゴジュース50mlで甘みづけ/173kcal)
昼食:両日ともちらし寿司
大妻女子大学 家政学部食物学 教授
食物繊維の機能性研究の第一人者。食物繊維と消化管の機能、ミネラル成分と脂質代謝、肥満の関係の解明に取り組む。「大豆が持つ大豆オリゴ糖がセカンドミール効果を発揮すると考えられる」。共著に『食物繊維 基礎と応用 第3版』(第一出版)ほか。
久留米大学医学部 糖尿病性血管合併症病態・治療学講座 教授
循環器、糖尿病の専門医であり、老化の原因物質、AGEs研究の第一人者。抗肥満、アンチエイジング作用を持つ機能性食品などを研究。著書に『老化物質AGEためないレシピーウェルエイジングのすすめ』(バンローリング)ほか。
取材・文/武田京子 写真/鈴木正美 スタイリング/三谷亜利咲 イラスト/三弓素青
日経ヘルス2016年5月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります
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