AGEsの分解を促す成分を含むお茶

柿の葉茶とルイボスティーには、AGEsの分解促進が期待できるという。「分解作用に寄与する成分の特定はこれからだが、どちらもAGEs分解促進作用を持つ可能性がある」(八木教授)。いつ飲んでもいいが、肌の新陳代謝が活発になる夜、寝る前に飲んでも。

ビタミンCもたっぷり「柿の葉茶」

ビタミンCを豊富に含み、脂肪の分解作用のあるポリフェノール、タンニンもたっぷり。高温で煮出すとタンニンが多く溶け出して渋くなりやすいため、急須でいれるのがお薦め。ほうじ茶風の味わいを生かして豆乳を入れ、チャイ風にしてもおいしい。

「柿の葉茶」
国産の渋柿葉を使用。柿の葉茶にはレモンや緑茶の数十倍のビタミンCが含まれ、美白効果も期待できそう。マグカップで3〜5分程度抽出する。問/ひしわ

抗酸化力もバツグン「ルイボスティー」

南アフリカのマメ科の低木の葉。抗酸化力が強いのも特徴。「たんぱく質が酸化すると、糖がより結合しやすくなる」(久留米大学 山岸昌一教授)。抗酸化パワーも借りて、より糖化しにくい肌に。

この人たちに聞きました
八木雅之
八木雅之教授
同志社大学 生命医科学部 糖化ストレス研究センター チェア・プロフェッサー
分析受託メーカーで糖化ストレスのヒト臨床試験などを担当後、現職。糖化・AGEs測定法の研究、糖化ストレス抑制対策や抗糖化素材の研究、アンチエイジングや疾病予防としての抗糖化に関する普及啓蒙活動などを進めている。

山岸昌一
山岸昌一教授
久留米大学医学部
循環器と糖尿病の専門医で、老化原因物質AGEs研究の第一人者。AGEs研究で米国心臓病協会賞、日米糖尿病学会賞など受賞多数。著書に『老化物質AGEをためないレシピ ウェルエイジングのすすめ』(パンローリング)など。

取材・文/簱智優子 写真/鈴木正美 スタイリング/タカハシユキ イラスト/三弓素青

日経ヘルス2016年9月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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