やってはいけない入浴法
2.肌がふやけるほど長くつかる
→乾燥肌の原因に
長くお風呂につかると、肌がだんだんふやけてシワシワになってくる。これは、「肌表面の角層が、多量の水分を吸収して膨らんだ状態。一時的に肌のバリア機能が低下し、物質が浸透しやすくなっている」と漆畑院長。
肌がふやけた状態でさらにお湯につかっていると、「肌の内部にあって水分を保つ働きをしているNMF(天然保湿因子)や、セラミドなどの細胞間脂質が必要以上に流れ出てしまう。皮脂も必要以上に失われて、その結果乾燥肌になりやすくなる」と漆畑院長。「お湯につかる時間はトータルで15分程度までを目安に。温度は38〜40度のぬるめがいい」(漆畑院長)。
さらに美肌になるポイント
保湿効果が続く入浴剤や洗浄剤を使おう。
ふやけた肌は保湿機能が下がる
角層がふやけると角質間にすき間ができてNMFが流出する。
宇野皮膚科医院 (東京都世田谷区)
温泉療法医。東邦大学客員教授。東邦大学大橋病院皮膚科部長、美容医学センター長、栄養部長、院長補佐を経て現職。著書に『美しくなる入浴術』(メディカルトリビューン)ほか。
銀座ケイスキンクリニック (東京都中央区)
東京女子医科大学卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。美肌に役立つスキンケアなどのわかりやすい解説に定評がある。近著『365日のスキンケア』(池田書店)が好評。
取材・文/羽田 光(編集部) 図版/三弓素青 イラスト/(C) PIXTA
日経ヘルス2016年10月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります
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